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八条学園騒動記

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第六百七十二話 朝はそうなったその十

「わしが見たところな」
「博士って品行方正な軍隊がお好きですね」
「そうじゃ」
 まさにという返事だった。
「だから連合軍とも戦うのじゃ」
「仕掛けられる方は迷惑ですね」
「わしはそこは気にせん」
 相手の迷惑はというのだ。
「マッドサイエンティストは相手の迷惑はじゃ」
「考えないですね」
「それもじゃ」
 そうした考えそして行動もというのだ。
「マッドサイエンティストじゃ」
「基本自分が中心ですか」
「相手のことを考えるマッドサイエンティストはおるか」
「それはいないですね」
 野上君もそれはと答えた。
「言われてみれば」
「そうであるな」
「はい、どんな創作でもです」
「そうしたマッドサイエンティストはおらんな」
「一人も」
「そうしたものじゃ、だからな」
「博士もですね」
「連合軍の都合は考えずな」
 そうしてというのだ。
「戦いを仕掛けておるのじゃ」
「そういうことですね」
「しかし美学はな」
 自己中心的なものであってもというのだ。
「備えずしてじゃ」
「マッドサイエンティストはないんですね」
「自分が中心でな」
 それでいてというのだ。
「美学を備えないとじゃ」
「幾ら頭がよくても」
「そしてあらゆるものを生み出せてもな」
 そうであってもというのだ。
「マッドサイエンティストではないのじゃ」
「相手のことは考えずですね」
「美学を備えてないとな」
「その二つが絶対なんですね」
「そうじゃ、まことにな」
「だから博士もですね」
「連合軍のことは考えず仕掛けてな」
 相手の都合はというのだ。
「そしてじゃ」
「美学もあるんですね」
「そういうことじゃ、時に美学であるな」
「大事なものは」
「これがないとな」
 どうしてもというのだ。
「マッドサイエンティストではない」
「博士いつも美学を言われますしね」
「法律はルールは無視する」
 マッドサイエンティストはというのだ、事実博士はそうしたものは一切無視してそのうえで生きてきている。 
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