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ハッピークローバー

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第三十七話 夏の食べものその二

「食べるのよ」
「お肉も入れるよな」
「ええ、ただ私ってカレーはね」
「あまりお肉入れないか?」
「お肉よりもお野菜がメインね」
 入れる具はというのだ。
「オーソドックスな人参、玉葱、ジャガイモ以外にもね」
「何か寄せ鍋みたいだな」 
 越智はパフエを食べながらかな恵に言った。
「それだと」
「近いかも。残ったものも入れるし」
「そうなのか」
「冷蔵庫のね。大根や蕪やその葉も入れたりするから」
「大根の葉か」
「これも美味しいしね。あとほうれん草も入れるし」 
 カレーにというのだ。
「本当に何でもね」
「入れるか」
「カレーにはね」
「お野菜はそうなんだな」
「あと果物なら林檎も入れるわ」
 こちらもというのだ。
「擦ってね、あと甘いものならパイナップルもよ」
「茸は?」
 古田は笑って尋ねた。
「入れる?」
「マッシュルームとかエリンギとかしめじとかをね」
「ああ、マッシュルームはあるね」
「流石に椎茸は入れないけれど」 
 それでもというのだ。
「今言ったのはね」
「入れるんだ」
「茸もね」
「じゃあお肉はどんなのかな」
 伊東はこちらを尋ねた。
「やっぱり牛肉とか鶏肉とか」
「そういうのをね。豚肉も使うしシーフードもね」
「シーフードカレーだね」
「食材が安かったら作るわ」
「夏はカレーだと暑くても食えるんだよな」
 成海がここでまた言った。
「美味いから」
「汗だくになるでよ」
 一華は笑って応えた。
「暑い時に熱いものだよ」
「けれどカレーなら食うだろ」
「そうなのよね、カレーはね」
 一華も否定せず答えた。
「夏の暑い時でもね」
「あったら食いたくなるよな」
「不思議とね」
「カレーは魔法の食いものだ」
 越智は微笑んで話した、口元と目元に出ている。
「どんな時でも食いたくなる」
「お前カレー甘口だよな」
 古田に言われた。
「そうだよな」
「ああ、辛いのも食えるけれどな」
「甘口がいいよな」
「甘いのが好きだからな」 
 全体的にというのだ。
「それでな」
「カレーもだよな」
「甘口が一番いい」
「お前はそうだな」
「林檎や蜂蜜を入れてだ」 
 そうしてというのだ。
「甘くしたのが好きだ」
「お砂糖じゃなくてか」
「あと隠し味にミルクを入れたりな」 
 越智はさらに話した。
「パイナップルもだ」
「さっき私が言ったわね」
 かな恵が応えた。 
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