レーヴァティン
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第二百六十一話 夜に語り合いその十四
「饅頭をぜよ」
「よく食べていたんだ」
「そうぜよ、饅頭も最高ぜよ」
「ケーキも最高で」
「そっちもぜよ」
まさにというのだ。
「だからぜよ」
「東の浮島でも食べて」
「そしてこっちではぜよ」
「ケーキだね」
「そうぜよ、酒も飲んで」
そしてというのだ。
「甘いものも楽しむ」
「君はそうなんだね」
「そうぜよ、あの神社の娘さんと一緒ぜよ」
「あの八条神社のだね」
「学園の中ののう」
彼等が通っている八条大学もある学園の敷地内にある、というのだ。
「あそこの娘さんは大酒飲みでぜよ」
「それでおはぎとか肴にするね」
「わしは一緒には楽しまんが」
「それでもだね」
「最後にじゃ」
デザートでというのだ。
「存分にぜよ」
「楽しんでるんだね」
「そうぜよ」
甘いものもというのだ。
「尚おはぎは饅頭の一種とぜよ」
「君は考えているんだ」
「だから大好きぜよ」
おはぎもというのだ。
「まっことのう」
「おいらも好きだよ、お饅頭」
淳二も言ってきた。
「おはぎもね」
「そうでありますか」
「うん、こっちじゃ食べられないけれどね」
西の浮島ではというのだ。
「けれどね」
「それでもでありますな」
「起きた世界ではね」
「よく食するでありますな」
「そうしてるよ、ケーキやアイスクリームもいいけれど」
そうしたものもというのだ。
「そうしたのもだよ」
「好きであって」
「起きた世界ではね」
「よく食べているでありますか」
「お団子だってね、三色団子が一番好きかな」
「あれは実に美味いでありますな」
「奇麗だしね」
淡い赤と緑それに白の三色の団子がというのだ、串に刺さっている三つの団子は見るだけで食欲をそそるものというのが淳二の考えである。
「いいよね」
「わしも同意であります」
峰夫も笑顔で応えた。
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