ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三十六話 二度目の合コンその八
「こうしたことに口は出さない」
「カップルのことにはね」
「どう進んでもね」
「それで何を作ってもね」
一華と留奈、理虹が応えた。
「いいわね」
「二人のことだし」
「それじゃあね」
「実際八宝菜って栄養あるし」
富美子はこの現実も話した。
「しかもボリュームあるし作るのに技術いるし」
「かな恵が料理上手なのもわかるし」
「成海っちもしっかり食べられるし」
「それで二人もいいし」
「じゃあいいわね、ちなみに私麻婆豆腐も好きよ」
富美子は笑って自分のことを話した。
「山椒を利かしてね」
「麻婆豆腐には甘い酒だな」
越智はまたカルーアミルクを飲んで話した。
「それでデザートは杏仁豆腐だな」
「さっきから思ってたけどあんた甘党?」
富美子はそう言う越智に突っ込みを入れた。
「今もカルーアミルク飲んでるし」
「悪いか?」
これが越智の返事だった。
「チョコレートも好きだよ」
「じゃあケーキとかドーナツは」
「大好物だよ」
まさにという返事だった。
「それでそれも悪いか」
「いや、私も甘党好きだし」
富美子は自分もと答えた。
「特にクッキーがね」
「そうなんだな」
「いいんじゃない?甘党ならね」
それならというのだ。
「誰にも迷惑かけてないし」
「そうか、じゃあカルーアミルクお代わりするな」
「私もそれ貰うわ」
「織田信長さんも甘党だったんだよね」
伊東は林檎サワーを飲みながらこの話をした。
「だから別に甘党でいいよ」
「そうよね、ちなみに私がお料理するとね」
留奈がその伊東に話した。
「香辛料使い過ぎって言われるの」
「あっ、そうなんだ」
「私辛いの好きで」
それでというのだ。
「胡椒とか唐辛子とか生姜とか」
「そういうの使い過ぎるんだ」
「お醤油やお砂糖やお塩は控え目でも」
それでもというのだ。
「香辛料はね」
「使うんだ」
「それでかな恵のお料理食べたら」
彼女のそれをというのだ。
「バランスよくて驚くのよ」
「香辛料は多くてもいいんじゃない?」
伊東は留奈の話を聞いて言った。
「というか生姜は身体にいいし」
「風邪にもいいわね」
「塩分や糖分の摂り過ぎはよくないけれど」
それでもというのだ。
「香辛料は聞かないし」
「それどころか生姜は身体にいいし」
「だからね」
「問題ないのね、香辛料の使い過ぎは」
「僕は問題ないと思うよ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「そのまま作っていくといいよ」
「そうなのね」
「八宝菜だったらあれよ」
理虹はこう言った。
ページ上へ戻る