イベリス
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第六十八話 午前と午後でその七
「本当にね、けれどね」
「そうはいかない時もありますね」
「どうしてもね、そうした時は少しでもましだっていう人にね」
「投票することですね」
「最善がないなら次善でそして最悪はね」
「避けることですね」
「小山さんこのこと言われてきたかな」
「はい、部長さん以外の人にも」
咲もそのことを思い出して答えた。
「ありました」
「そう、選挙はね」
「最善の人を選ぶかですね」
「次善でせめて最悪な人をね」
「当選させないことですね」
「それが大事なんだよ」
こう咲に話した。
「選挙はね」
「そうなんですね」
「国会見てこれは絶対に駄目だ」
「そう思った人に投票しない」
「それも選挙だよ」
「最悪を避けることですか」
「そう、小山さん他の人に言われたそうだけれど」
それでもというのだ。
「よく覚えておいてね」
「それで選挙に行くべきですね」
「そうだよ、投票出来る様になったら」
その年齢至ったらというのだ。
「よくね」
「覚えておいて」
「選挙行ってね」
「そうします」
咲も約束した。
「前にも言われましたし」
「他の人にだね」
「そうします」
絶対にと言うのだった。
「そうなったら」
「選挙には絶対に行ってね」
「最悪な人を落選させる為にも」
「そうしてね、本当に一番駄目なのは」
それはというと。
「誰がなっても一緒とかね」
「そう言って行かないことですね」
「これは無責任だよ」
「そうなるんですね」
「ちょっとの時間でね」
それだけでというのだ。
「投票出来るんだから」
「投票所言ってですね」
「それで書いて」
「当選して欲しい人かましな人の」
「あと政党も書いて」
部長は比例代表制で書く政党の話もした。
「投票するだけだよ」
「投票所はお家の近くにありますし」
「しかも休日に行われるね」
「大抵そうですね」
「そうなるからね」
だからだというのだ。
「本当にね」
「投票すべきですね」
「投票しないで誰がなっても一緒とかね」
このことをまた言うのだった。
「汚職があっても誰でもやってるとかね」
「そう言うことはですね」
「無責任でね」
有権者としてそうであってというのだ。
「物凄く馬鹿だよ」
「それで今お話している様な人が当選するから」
「そうだよ、それでそんな人程政治に文句言うけれど」
「文句言う資格もないですね」
「馬鹿なこと言って選挙に行ってないからね」
だからだというのだ。
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