八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百七十一話 野上君の戻る先その二
「野上君もどうじゃ」
「いえ、もう充分飲んだので」
野上君は博士に笑って答えた。
「ですから」
「もういいか」
「それにかなり食べたので」
このこともあってというのだ。
「お腹一杯ですから」
「よいか」
「はい、もう」
「わかった、ではな」
博士は野上君の言葉を聞いて頷いて応えた。
「わしだけで楽しもう」
「そうされますね」
「このままな」
チーズを食べ一口飲んでから答えた。
「そうしようぞ」
「焼肉とビール美味しかったです」
「デザートは何であったか」
「アイスでした」
「アイスクリームじゃな」
「そっちもよかったです、他には冷麺やキムチも食べました」
そうしたものもというのだ。
「焼肉とちゃんと合いました」
「韓国料理はそうであるな」
「辛くて」
それでというのだ。
「食欲が進みました」
「そうであったか」
「はい、それでなんです」
野上君は博士にさらに話した。
「たらふく飲んで食べて」
「アイスもじゃな」
「食べまして」
デザートのそれもというのだ。
「満腹してますから」
「よいか」
「はい、後は歯を磨いて寝ます」
「ではな、それではわしはここにおる」
「それで飲んで、ですか」
「食う、こうした軽食で飲むのもじゃ」
チーズやサラミ、クラッカー等でというのだ。
「おつなものじゃ」
「ステーキやパスタで本格的にもよくて」
「それでじゃ」
それと共にというのだ。
「こっちもじゃ」
「いいんですね」
「だからな」
紫のワインを飲みながら話した。
「わしは今満足しておる」
「それは何よりですね」
「うむ、兵器の製造や小悪党を殺しておらん時はな」
そういった趣味を楽しんでいない時はというと。
「こうしてじゃ」
「飲むのがいいですね」
「読書に風呂もな」
「博士今何を読まれてますか?」
読書と聞いてだ、野上君は尋ねた。マッドサイエンティストらしく博士は研究熱心であり読書も日々楽しんでいるのだ。
ページ上へ戻る