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レーヴァティン

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第二百六十一話 夜に語り合いその十二

「ほなな」
「そういうのもたいな」
「いただくわ。うち羊羹めっちゃ好きやねん」
「そうなのたい」
「こっちではゼリーをよお食べるけれど」
 こちらのスイーツをというのだ。
「こっちは羊羹なんてないさかいな」
「それでたい」
「ほんまにな」 
 これがというのだ。
「食べられるんやったらな」
「嬉しいたいな」
「ほんまにな」
 香織に笑顔で述べた。
「今から楽しみや」
「ほな今はたいな」
「河豚を食べて」 
 フライやカルパッチョにしたそれをというのだ。
「ワインを飲んでな」
「楽しむたな」
「そうするわ」
 こう返した。
「そっちもな」
「では私はケーキをたい」
「自分ケーキ好きか」
「大好物とよ」
 満面の笑顔での返事だった。
「バウンドケーキも好きたい」
「そっちもやな」
「スポンジ系のものが好きで」 
 それでというのだ。
「今から楽しみとよ」
「ほな自分も今は」
「河豚を食べて」
「そしてやな」
「待つとよ」
 デザートをというのだ。
「そうするたい」
「今食べて飲むもんを楽しんで」
「そしてたい」
 そのうえでとうのだ。
「そうするとよ」
「そやねんな」
「それでケーキたいが」
 香織はさらに話した。
「苺のケーキはあるたいね」
「ケーキの基本たいな」
「あれが一番好きたいが」
「あるで、チョコレートケーキもな」
 こちらもとだ、美奈代は答えた。
「あるさかい」
「好きな方を食べてよかと?」
「両方でもな」
「それはまた凄かたい」
「こうした場や、楽しんだら勝ちや」 
 美奈代は飲みつつ笑って話した。
「そやろ」
「そう言われるとな」
「だからや」
「両方楽しみたいなら」
「そうするとええわ」
「ケーキ大好きぜよ」 
 当季は明るく笑って話した。
「それなら苺とチョコレートを両方置いてのう」
「そしてどっちも食べるんだね」
「そうするぜよ」
 剛に笑ったまま話した。 
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