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第三十六話 二度目の合コンその一
第三十六話 二度目の合コン
男性陣は成海以外は達川、越智、古田、伊東といった面子であった。かな恵達五人がまさに交際をはじめたばかりの彼等だった。
かな恵達五人はその彼等とだった。
団地の近くにあるカラオケボックスに向かった、その一室に入ってだった。
合コンをはじめたがここで成海はかな恵に言った。
「前もこの部屋じゃなかったか?」
「そうだった?」
かな恵は自分と向かい合っている彼にこう返した。
「覚えてないわ」
「何か部屋の感じ同じなんだけれどな」
「まあ同じお店だしね」
「それでか」
「同じお部屋でもね」
例えそうであってもというのだ。
「まあね」
「有り得るか」
「うん、けれど別にいいわよね」
「それでどうにかなる訳じゃないからな」
成海もそれはと返した。
「だからな」
「いいわね」
「ああ、それじゃあ飲みものに料理も楽しんだし」
「飲んで食べてお喋りしてね」
「カラオケもしてな」
「楽しもう」
「それじゃあね」
こう話してだった。
合コンがはじまった、十人はそれぞれ飲んで食べながらだった。
それぞれのカップルで話をはじめた、伊東はその中で留奈に言った。
「いや、こうして会うと」
「いいわよね」
「ラインで毎日やり取りしても」
こう留奈に言うのだった。
「やっぱり直接会う方が」
「いいわよね」
「断然ね」
まさにとだ、伊東は笑って話した。
「やっぱり」
「うん、出来たら毎日会いたいわね」
「そうだよね、同じ団地にいるし」
「今度から学校行く時間一緒にする?」
留奈はカルピスサワーを飲みつつ提案した。
「そうする?」
「同じ電車に乗る?」
「そうする?同じ車両でね」
「そうしたら毎日会えて」
「毎日一緒にいられるでしょ」
「そうだね」
伊東は留奈の言葉に真面目な顔で頷いた。
「それじゃあ」
「そう、じゃあね」
「これからはね」
「一緒にね」
「いいわね」
理虹は留奈と伊東のやり取りを聞いて言った、見れば伊東はコーラサワーを飲みながら自分から留奈と話を詰めていっている。
「登校の時一緒にって」
「あっ、じゃあ俺達もどうかな」
ここで古田は明るく言ってきた、そうして彼女に自分が飲んでいるものと同じ林檎サワーを差し出した。
「一緒にね」
「登校する?」
「同じ電車の同じ車両でさ」
「そうね」
理虹は笑顔で応えた。
「それじゃあね」
「これからはね」
「一緒にね」
「登校しよう」
「私達もね」
「そうだね、会おうと思えば」
古田はこうも言った。
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