| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

自称モテモテ美女

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二章

 紅葉を送ることになったが紅葉はその中で自分から言った。
「あの、あの合コンって」
「相手を探すのだよな」
 浜田は一緒に歩きながら応えた。
「そうだよな」
「あんたがいないことは知ってたけど」
「お前もか?」
「悪い?実はもてるっていうのも」
 告白されることが多いということもというのだ。
「嘘だったのよ」
「そうだったんだな」
「今だから言うけれど」
 一緒に帰る様になったからだというのだ。
「私そうしたことは全くね」
「ないんだな」
「それであんたにいつもそう言ってたのは」
 それが何故かも話した。
「あんたに関心持って欲しかったのよ」
「というとあれか」
「ええ、好きなのよあんたのことが」
 闇夜の中でもわかる位に顔を真っ赤にして告白した、彼女がそうした。
「だからよかったら」
「またカラオケ行かないか?」
 浜田はその紅葉に顔を向けてこう提案した。
「今度は二人でな」
「そう言ってくれるなら」
「ああ、じゃあな」
「そうしましょう、しかしね」
「しかし。何だよ」
「あんたずっと気付かなかったのね」
 紅葉は少し恨みがましそうに言ってきた。
「私があんたのことどう思ってたか」
「何かあるかもとは思ってたよ」
「それでも言わなかったの」
「何もなかったら言って恥ずかしい思いするしな」
 それでというのだ。
「言わなかったんだよ」
「そうなのね、私今恥ずかしいけれど」
「そんなの忘れろよ」
「願いが適ったから?」
「ああ、じゃあカラオケな」
「一緒に行くのね」
「他の場所にもな、二人で行こうな」
 こう言ってだった。
 浜田は紅葉を彼女の部屋まで送って帰った、そうして帰ろうとすると彼女に呼び止められてその部屋に入った。二人は一緒にカラオケに行く前にもう一緒になった。


自称モテモテ美女   完


                  2022・9・20 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧