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イベリス

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第六十七話 運動についてその六

「さっきもお話したけれど」
「色々な災害起きたわね」
「大雪も大雨もあるしね」
 こうしたものもというのだ。
「こういうのも困るでしょ」
「道が凍ったり川が氾濫して」
「そういうのもあるしね」
「特に地震ね」
「そう、私も地震がね」
「一番怖いわよね」
「東京の歴史見たらね」
 またこちらの話をした。
「しょっちゅうでしょ」
「関東大震災が起こって」
「幕末にもでしょ」
「起こってるのよね」
「また起こるってずっと言われてるし」
「直下型とかね」
「地震がね」
 これがというのだ。
「一番怖いわ」
「東京にいたら」
「その地震を防いで少しでも被害を抑える為に」
 愛は真顔で話した。
「咲ちゃんの言う結界がね」
「張られてるの」
「そうした話この前聞いたわ」
「お姉ちゃんもなのね」
「東京が幾重にも結界張られてるのは事実ね」
 このことは間違いないとした。
「私もね」
「そう思うでしょ」
「ええ、聞いて読んでいたら」
 東京のそうした話をというのだ。
「お寺や神社、東京の場所もね」
「四神相応でね」
「風水だったわね」
「それでね」
 それに加えてというのだ。
「環状線の模様とかサンシャイン60とか」
「高層ビルに東京タワーね」
「もうあらゆるものがね」
 東京にあるというのだ。
「それがよ」
「東京の結界で」
「その結界は何の為にあるか」
「そう考えたら」
「東京を護る為よね」
「災厄からね」
「それでその災厄ってね」
 東京を脅かすそれはというのだ。
「考えていくとね」
「災害ね」
「敵よりもね」
「幕府の頃の」
「悪霊とかよりも」
「災害ね」
「東京を見るとね」
 その災害の多さをだ。
「やっぱりね」
「そうなるわね」
「そう思うわ、こんなに災害の多い街なんて」
「他にないわよね」
「絶対にないわよ」
 愛は言い切った。
「世界の何処にもね」
「そう考えたら」
「東京の結界は」
「災害に対してがね」
 それがというのだ。
「かなりね」
「大きいのね」
「そう思うわ、私も」
「やっぱりそうなのね」
「こうして楽しめるのも」
 プールの中でというのだ。 
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