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夢幻水滸伝

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第二百五十二話 広州沖の海戦その四

「やっぱりな」
「艦隊を動かす為にはですね」
「その方がええさかいな」
「ここはですね」
「しっかりとな」
「艦橋におられますね」
「そうして指揮を執るわ」
 こう王に話した。
「そうする、しかし白澤の千里眼で敵の艦艇のどれがどこにおってそして砲の射程もわかってる」
「はい、全て見えています」
 白澤もいる、その彼も言ってきた。
「そうしたものは」
「そやな」
「はい、では」
「自分が見てきたもんを参考にしてな」
「攻められますね」
「各種の艦艇の攻撃射程それに防御力は同じ位や」
 施は冷静な目で言い切った。
「それぞれの艦艇同士で殴り合いすると数でこちらが有利やが」
「ですがそれならです」
「こちらも多くの損害が出ます」
「殴り合いですと」
「そや、そやからまずは弱い艦艇から叩く」
 施は三人の星の者達に答えた。
「駆逐艦からな、戦艦を前に出して術で防御力を徹底的に高めてな」
「そうしてですか」
「まずは敵の駆逐艦を叩く」
「そうしますか」
「全戦力でな、それでや」
 さらに話した。
「駆逐艦の後は巡洋艦でな」
「そして戦艦ですね」
「そうして攻めていきますね」
「今回は」
「そや」
 まさにというのだ、施は白に話した。
「防御力が弱くて射程の短い艦からな」
「そうしていって敵の戦力を徐々にですか」
「削ってくで」
「それが今回の戦い方ですか」
「そや、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「最後はな」
「戦禍ですね」
「それを攻めるで」
「そして艦の防御力は術でや」
「最大限にまで高めてですね」
「敵からの攻撃を防ぐで」
「わかりました」
 白も頷いた、そうしてだった。
 施達の艦隊はまずは敵の駆逐艦を一隻一隻集中攻撃艦隊の全艦艇で攻撃していった、そうしてだった。
 一隻一隻実際に戦闘不能にしていった、施は一隻をそうするとすぐにだった。
 次の目標を定めた、そのうえで命令を下した。
「次はあの艦や」
「あの艦を集中攻撃ですね」
「そうするんや」
 王に話した。
「そしてや」
「戦闘不能にしますね」
「そうするで、駆逐艦を徐々に減らしていって」 
 敵艦隊の中のというのだ。
「そしてや」
「その後で、ですね」
「次は巡洋艦や」
「そちらを沈めますね」
「そうするで」 
 こう言ってだった、敵の駆逐艦を徐々に減らしていっていた。その状況を見てだった。
 郭は苦い顔になった、それで美蓮に言った。 
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