超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第五十七話 断罪王Z 対 断罪王I〈イリュージョン〉!いい歳した引きこもりやフリーターをバカにするろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は雑草を公園の泥と水たまりにたまった汚水と生活排水で煮た野菜スープでも飲んでろ!
第五十七話 断罪王Z 対 断罪王I〈イリュージョン〉!いい歳した引きこもりやフリーターをバカにするろくにバイトもしない家事しかできない専業主婦は雑草を公園の泥と水たまりにたまった汚水と生活排水で煮た野菜スープでも飲んでろ!
深夜、俺は終末黙示録に記された断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者の自宅に行って、インターホンを押した。
「こんな夜遅くに、なんでしょうか~」
就寝中だったのか、インターホンから寝ぼけた女の声が聞こえてくる。
「昨日、戦闘中に君に逃げられた、終末を司る断罪王、断罪王Zの暴田リキなんですけど、昨日のバトルの続きしませんか?」
「その終末の~っていちいち言うの、なんか、めんどくさくないですか?」
「いや、そういうのはいいんで、そんで~どうします?」
「いや、今、寝てる最中なんで、明日じゃだめですか?」
「じゃあ、あした、どこでバトルします?」
「あ、思い出しました、私の断罪王の能力はあなたには聞かないんですよね~」
「そうなんですよね」
「じゃ、やっぱキャンセルで」
「わかりました...シンゴォォォォォォォォーッ!」
俺の衣服は粉々に破れ、筋肉が膨張し、皮膚を鋼鉄の装甲が覆い、全身が巨大化する。
断罪王Zに変神した俺は断罪王I〈イリュージョン〉の操縦者の家を踏みつぶした。
次の日の朝、散歩の途中でトイレに行きたくなった俺はコンビニに入る。
コンビニの店内で、男が一人、ダンスを踊っている。
ダンスを踊っている男を警察官が取り囲んでいる。
警察がダンス男に注意しても、男はダンスを踊るのをやめない。
ダンス男が店内のBGMに合わせて両手足を激しく動かしながら回転している。
ダンス男に無視されて痺れを切らした警察官がダンスの男の腕をつかむ。
「暴力反対!」
「暴力じゃないだろ。とにかくここで踊ってたら他のお客さんに迷惑だから、とっとと店から出てってくれ」
「俺は買い物に来たんだぜ、そういう言い方は失礼なんじゃないか?」
「どう見ても、君、さっきからコンビニの店内で買い物じゃなくてダンス踊ってるでしょ?普通にみんなの迷惑だから」
「ダンス踊りながら買い物して何がいけないんですかね?」
「他のお客さんの迷惑だって言ってるんですよ」
「いや、僕はまだ一度も、他のお客さんに迷惑だなんて言われてませんけど」
「実際に、こちらの従業員の方から通報があったんですよ、コンビニで踊っている奴がいて客が迷惑してるって」
「それって、客じゃなくて従業員が迷惑してるってことですよね?悪いけど、僕、一応、客なんで、お金払う方なんで、従業員より偉いんですよねぇ~」
俺は見て見ぬふりをして、コンビニのトイレを借りる。
そして、トイレを使用し終えた俺は何も買わずにコンビニを出る。
俺が店を出る直前になっても、ダンス男はダンスを踊り続けていた。
コンビニから家の途中の道に大きな畑がある。
しかし、断罪王同士の戦闘で畑はめちゃくちゃになっていた。
畑がめちゃくちゃになっても農家の人たちが必死になってなんとかしようとしていた。
「農家のおじさん、畑、大変なことになってますね~」
「おお~暴田さん、久しぶり!いや~まいっちゃうよ、毎度毎度、あんなでかいロボットにケンカされちゃあ、もう農業でメシなんて食えやしない!」
「ほんと、どうしてこんなひどいことするんですかね~農家さんが一生懸命作った、野菜がこれじゃあ、全部ただの生ゴミだ」
「早く、終わってくれるといいんだどな~ロボット同士のケンカがよぉ~」
「あら、暴田さんのとこの息子さん」
「あ、おばさん、ひさしぶり」
「これ、このおにぎりちょっと作りすぎちゃったから、もしよかったら食べてきなさい」
「あ、いいんですか?いただきます!ん~美味しいですね!」
「よかった!」
「うん、うまい、畑がめちゃくちゃになっても、こうしてご飯が食べれるのはありがたいことだよな!」
「おじさんいいこと言いますね」
「おにぎりぐらいで、でいちいち大げさよ」
「ごちそうさまでした、お礼にいいこと教えてあげますね、昨日の戦闘で、この畑、踏みつぶしたの、俺なんですよ~」
農家のおじさんとおばさんの表情が凍り付く。
「多分、今日も戦闘あると思うんで、そん時は畑、また踏みつぶすんで、よろしくぅ!」
俺はダッシュ走りながら、農家のおじさんとおばさんから離れた。
やはり、どこのスーパーもレストランも断罪王同士の戦闘で瓦礫の山になり、潰れてしまっている。
断罪王同士の戦闘のせいで仕事を失くしてしまった人々がスコップや手押し車を使って瓦礫の山を片付けている。
俺も暇なので手伝うことにした。
「あの、俺も手伝います」
「お、そうか、そんじゃ、頼むぞ」
俺は両手に軍手を着けて、瓦礫の片づけを始めた。
「これ、きついですね」
俺は瓦礫の片づけをしているおじさんに話かける。
「でも、どこもこのありさまだからな、家族や仕事を失ったやつらは、これぐらいしかすることがないのさ」
「おじさんも最近のロボット騒ぎで、大事な人を失ったんですか?」
「ああ、職場と嫁と子供を銀色の巨大ロボットに踏みつぶされた」
「あ~、それ多分、俺っすね」
「え?」
「その銀色のロボット、断罪王Zを操縦してたの、俺です」
おじさんが俺の胸倉をつかんで、持ち上げる。
「俺だって別に悪気があったわけじゃないんです。でも一番悪いのはおじさんですよ」
「なんだと!」
「力のねぇやつはひどい目に遭って当然なんですよ、だっておじさんに力があれば、おじさんは家族も職場を守れてましたよね、でも結果的に、何一つ守れなかった。つまり、おじさんはクソザコ、自分の大切なものなに一つ守れなかった、クソザコジジイ、バーカ、バーカ」
俺はおじさんの腹部に蹴りを入れる。
俺の蹴りでぶっ飛んだおじさんが瓦礫の山に頭部を思いっきりぶつける。
おじさんが死んだ。
歩いても、歩いても瓦礫の山。
道で子供が泣いている。
「お前、どうして泣いてるんだよ」
「大きなロボット同士の戦いで、お父さんとお母さんが死んじゃったんだ」
「その大きなロボットの色、覚えてるか?」
「たしか、銀色と肌色のロボットだったと思う」
「その銀色のロボット操縦してたの、俺なんだよ、すごいだろ」
名前も知らない子供が泣きながら、俺の足を殴る、蹴る。
「お父さんとお母さんを返せー!この人殺しー!」
「ちなみに銀色のロボットの名前は断罪王Zって言うんだ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Z」
俺は攻撃してくる名前も知らない子供の顔を思いっきり蹴り飛ばした。
「正当防衛だからな、悪く思うなよ。すべてはお前に力がないのが悪いんだ、力がないのを俺のせいにするな!」
俺は自宅に向かって歩き続ける。
俺の家が燃えていた。
家の前に女が立っている。
「俺の家が燃えている。犯人はお前か?」
「はい、そうです」
「どうしてこんなことをした?」
「だってずるいじゃないですか、私の家やみんなの家は巨大ロボット同士の戦闘で瓦礫の山になってしまったのに、あなたの家だけ、なんの被害も受けていない!こんなの理不尽ですよ!私はあなたを絶対に許さない!」
「あっそ」
俺は地面の泥を掴んで、俺の家に火をつけた女の口の中に入れる。
俺は自分の両手で女の口をふさぐ。
「うごうぐがご...」
俺は数分後、手を離す。
女が地面に手をついて泥の混じった真っ黒な吐しゃ物を吐き出す。
「オヴェェェェェェェェェェェェェェェッ!」
「お前の家はどんな見た目の巨大ロボットに破壊されたんだ?」
「銀...銀色の...ロボットに踏みつぶされた...オヴェェェェェェェェッ!」
「その銀色のロボット操縦してたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
「あっそ、それを聞いてすっきりしたわ...でも、私は家だけじゃない、子供も旦那もあんたに踏みつぶされたのよ」
「じゃあ...お前の子どもと旦那を踏みつぶしたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
女が近くの瓦礫の山から鉄パイプを手に持って俺に襲い掛かってくる。
「今、鉄パイプで襲われているの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
「人をバカにするなァァァァァァァッ!」
俺は女の鉄パイプ攻撃を避ける。
「今、鉄パイプの攻撃よけたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
俺は女の顔面を蹴り飛ばす。
「今、女の顔面を蹴り飛ばしたの、俺なんですよ。終末を司る二十六番目の断罪王、断罪王Zっていう名前なんです」
女はもう何も言い返してこなかった。
家を失った俺は歩き続ける。
次回予告 第五十八話 断罪王Z 対 断罪王R〈リバイバル〉!非正規労働者をバカにするバイトもしないで家事しかしない専業主婦は三千年前に土に埋められたタイムカプセルに入ってた白菜とカブトムシの幼虫の漬物でも食ってろ!
後書き
次回もお楽しみに
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