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八条学園騒動記

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第六百六十八話 敵は必ず敗れるその四

「負けておったのじゃ」
「そうでしたか」
「だから金に負け」
 都まで攻め落とされてというのだ。
「そして後でモンゴルにもじゃ」
「負けたんですね」
「結局最後までな」
 それこそというのだ。
「あの頃の中国の軍は弱かった」
「そしてその宋軍と比べると」
「連合軍は遥かにじゃ」
「強いですか」
「時代が違うから全く同じには言えぬが」 
 それでもというのだ。
「連合軍は強い」
「そうなんですね」
「あらゆるシステムが整っておってな」
 そうしてというのだ。
「兵器はこの通りで軍記軍律もじゃ」
「厳しいことで有名ですね」
「統率も取れておってな」
 このこともあってというのだ。
「あれでじゃ」
「強いんですね」
「そうじゃ、軍律が厳しいならな」 
「それだけで違いますね」
「左様、それだけで軍の強さが違う」
 軍規軍律が厳しいならそれだけでというのだ。
「そこで統制が取れるからのう」
「まとまりですね」
「まとまりがないならじゃ」
 そうした軍隊はというのだ。
「烏合の衆じゃ」
「幾ら数が多くても」
「そして装備がよくてもな」 
 それでもというのだ。
「何も強くなくな」
「そうしてですか」
「それでじゃ」
「烏合の衆なんですね」
「そうじゃ、数も装備も大事であるが」
 博士はさらに話した。
「統制が取れてないとな」
「何の強さも発揮しなくて」
「烏合の衆でな」
 それでというのだ。
「戦っても逃げるだけじゃ」
「統制が取れていないと」
「逆に統制が取れておるとな」
 そうであるならともだ、博士は話した。
「ある程度訓練が取れておらんでもな」
「それでもですか」
「戦力になる」
「そうなんですね」
「だから連合軍はな」 
 この軍隊はというのだ。
「強いのじゃ」
「軍規軍律が厳しくてですか」
「そうじゃ」
 それでというのだ。
「統制が取れておるからな」
「強いんですね」
「左様、あとじゃ」
「あと?」
「人材を大事にするな」
 連合軍のこのことも話した。 
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