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夢幻水滸伝

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第二百五十一話 福州沖の海戦その十三

「広州に向かわせる、そしてな」
「私達はですね」
「敵艦隊に向かう、そうしてや」
「敵艦隊と戦いますで」
「そうするで」
 施はここで茶を飲んだ、そうしてまた言った。
「これからな」
「わかりました」
「将兵には今はたらふくや」
 施は食事の話もした。
「美味いもんを食ってもらってこのお茶もや」
「飲むことですね」
「流石にそんな長い間の航海やなくてな」
 施は紅美にさらに話した。
「新鮮な食事野菜も食ってるけどな」
「お茶のビタミンですね」
「それも口にせんとな」
「あきませんね」
「栄養はいつもバランスよく摂る」
 そうしてこそというのだ。
「健康の第一歩やからな」
「それで、ですね」
「お茶も飲むことや」
「あまり長い間ビタミンを摂らへんど壊血病になりますね」
「そや、あと白米ばかりでもな」
 その場合もというのだ。
「脚気になるしな」
「栄養の摂取はですね」
「いつもバランスよくや」
「そういうことですね」
「そういうことや」
「ですね、ビタミンAがないと」
 ここで紅美はこうも言った。
「目が衰えます」
「そうなるな」
「はい、鳥目になったりです」
 暗い時健康な状態よりも見えなくなる症状である、多くの種類の鳥が夜は見えないことからこう言っている。
「そうなります」
「そうしたことを防ぐ為にもな」
「バランスよくですね」
「たらふく食ってな」 
 そうしてというのだ。
「お茶もや」
「飲むことですね」
「そうさせるんや」
 将兵達にというのだ。
「常にな、そしてな」
「そして?」
「将兵達だけやないな」
「民達にもですね」
「食料を増産させてな」
「農業や漁業に力を入れて」
「酪農にもな」
 こちらにもというのだ。
「それでいつも腹一杯食える」
「その様にしていますね」
「それが正しいんや」
 政としてというのだ。
「そうであってこそ民は働ける」
「たらふく食べてこそですね」
「栄養のあるもんをな」
「そやから内政にも力を入れて」
「大地維持産業に力を入れてるんや」
「農業、漁業、牧畜とですね」
「それでその介が出てるやろ」
 施は笑って話した。
「民はいつもたらふく食えてるな」
「ご飯も包も」
「主食もでな」
「そして野菜や魚、肉もですね」
 白は微笑んで話した。 
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