東方闇剣士
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幻想の剣士、輝くペガサスと共に。
前書き
この歴史によれば…。
ミカエル「無駄なことを!」
危なっ!?お約束の邪魔をしないでくれ!
上條「おい、お約束って何だ?まさか、毎回そう言うのやっているのか?」
もちろん。と言っても、基本的に魔王側の私がやっていたのでね。改めて…。
エンジェルA「そーれ!」
ガキンッ
いい加減に、邪魔をするなぁぁぁぁあああああああああ!!!
『フィニッシュタイム!』
『一撃カマーン!』
エンジェルA「プギャアアアアアアアア!?!?!?」
上條「………意外と強いのだな」
当然。ゴホン、今度こそ………この歴史によれば………。
エンジェルC「まだまだ増えるよぉ!」
もうこの状況で察してくれ!とにかく、早く来てくれ幻想の剣士!!あらすじ紹介ができん!!少しは空気を読んでくれ君たち!!
~進side~
あ、ありのまま今起こったことを話そう。俺は聖さんに頼まれたタケノコを採ってたら、謎のカードを見つけ、何かそこから光が差した方向に本と剣があった。それを手にした途端、全く知らない場所に降り立った。何を言ってるかよくわかんないけど、俺自身も何が起きたのかよくわからなかった………。
いや、それはそうと、何ここ!?あの謎の声も何!?急に聞こえなくなったんだけど!?『幻想の剣士』って何!?来る災厄って何!?どういうことなの!?ねえ!!
進「マジでどうなってんだよ……」
どうすんだよもう!タケノコも置きっ放しだし、このままだと聖さんに怒られちゃう……けど、来た道に戻れそうにないし………。
進「………ん?」
鈴仙「イタタタ……」
???「ちょ、ちょっと鈴仙………何乗っかってんの………?」
鈴仙「ッッ!あんたの仕業ねてゐ!あんな所に落とし穴掘って、おかげで上條さんたちとはぐれたじゃない!!」
てゐ「ふぇ!?あれ私じゃないよ!?」
この人って確か鈴仙さんだっけ?何で突然目の前に?というか、落とし穴って何?
進「あ、あのぉ……」
鈴仙「ん?あなたは確か上條さんと……」
進「鈴仙さん…でしたっけ?師匠と一緒じゃなかったんですか?」
鈴仙「そうだったけど、案内してる時に突然落とし穴に落ちてはぐれちゃったのよ!ホンッッットにこの子はァァァァ!!」
てゐ「だぁぁぁぁぁかぁぁぁぁぁらぁぁぁぁぁ!!私じゃないってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
進「………そ、それより師匠は今永遠亭にいるんですか?」
鈴仙「わからないけど、ここにいては危ないし、とりあえず永遠亭に向かわないと」
それもそうだ。それに永遠亭に襲撃している奴らのことも気になるし、俺も急がないと。
~上條side~
今思ったんだが、『幻想の剣士』と言わなかったか?一体誰のことを指しているかわからんが、今は気にしている場合じゃない。
例のメギド、さらに多くのメギドを召喚させて永遠亭を襲撃している。これでは、本当に永遠亭が壊滅させられてしまう………!
白ウォズ「くっ……まだ使いこなし切れてないが、これを使わねば!」
『ツエスギ!』
槍から杖になった?あの武器は形を変えられるのか?
白ウォズ「問題!」
上條「は?問題?どうした急に?」
ミカエル「?」
白ウォズ「ミカエルには双子の弟がいるといわれている。その弟ではルシファーと―――――」
ミカエル「よくわかりませんが、○です!」
ガラガラピシャァァァァァァンッ
ミカエル「!?」
上條「落雷だと!?」
今のは白ウォズの能力なのか?しかし、私のように変身していないのに、どうやって?
白ウォズ「まだ問題の途中だ。その弟ではルシファーと呼ばれるが、堕天使になる前の階級は『座天使』である。○か×か」
上條「座天使……実際には×なのか?」
白ウォズ「闇の剣士、正解だ。ある説では『熾天使』、もしくは『智天使』のどっちかだが、『座天使』の階級ではなかった」
ミカエル「卑怯ですよ!?」
白ウォズ「卑怯も何も、君の早とちりが原因だろう?」
上條「それより、今のは何だったんだ?お前の能力か?」
白ウォズ「いや、『仮面ライダークイズ』の能力だ。使えるかどうかは賭けだったが……変身できずとも使えたのが幸いだね」
上條「本当か?どうも違和感を感じるんだが………」
白ウォズ「まあ、今はそれを教える時ではないからね。では次の問題。この後援軍が来る。○か×か?」
エンジェルE「ないない……君たちはここで、ゲェェェェェムオォォォォォヴァァァァァになるからだァァァァァッハッハッハッハッ!!!!ヴァァァァァァハッハッハッハッハッハッ!!!!」
ガラガラピシャァァァァァァンッ
エンジェルE「ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?私は不滅だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!!!!!」
ミカエル「…………」
白ウォズ「………今の笑い声と断末魔、聞かなかったことにしよう」
さすがのあのメギドも唖然としてうなずいたな。何だ、あの独特すぎるような笑いと動きは。まるでゾンビみたいな動きだったぞ………。
それとも実は、参考になったレジェンドライダーとやらの誰かが……いや、それはないだろう。そんなふざけた特徴を持つライダーなどいるはずがないし、いたとしても狂人か何かか。恐らく白ウォズなら知っていそうな気がするんだが、言いそうにない気がする。あの反応、絶対引いてるだろうな………。
エンジェルF「とはいえ、援軍が来るとなれば、まずいですな。ミカエル様、この際あれを使用しませんか?」
ミカエル「そうだな。『グングニル』発動を許可する。他の天使にもそう伝えよ」
上條「そうはさせん!」
私はすぐに銀河航海日誌を闇黒剣月闇に読み込ませる。
『必殺リード!ジャアク航海日誌!』
『月闇必殺撃!習得一閃!』
白ウォズ「たぶん放ったら厄介だろうな」
『ヤリスギィ!』
白ウォズも武器を杖から槍に変える。
『フィニッシュタイム!』
『爆裂DEランス!』
ミカエル「否、使わせてもらいます。他の天使たちよ、守れ!」
くそっ、ここで止めねばチルノを含めて永遠邸が破壊されてしまう。何とかして…何とかして止めねば……!
???「月眼『月兎遠隔催眠術』!!」
ミカエル「!?」
どこからか弾幕が飛んできた。一体何が起きたというのだ?
エンジェルF「ッ!!……ならば、答えはひとつ………!」
ミカエル「え?何が起きた?って、ちょっと待て!それを折っては!」
バキッ
エンジェルF「あなたにィ!!忠誠をォ!!誓おォォォォォォォォう!!!!」
ミカエル「おい!?なぜそれを折ってしまったんだ!?あとどうした!?」
白ウォズ「さっきのクイズの答えだが、○だ。ようやく援軍が来たようだ」
援軍?そういえばさっきの声、どこかで………。
進「師匠ォォォ!!無事でしたかァァァ!!」
振り向けば、永遠邸に向かう途中で姿を消したはずの鈴仙と………進!?なぜお前がここに!?いや、その前に、進がつけているそれは!?
ミカエル「チッ、よりによって本当に援軍が来てしまったか…」
エンジェルF「全てはァ、エビルタイガー様のためにィ!!」
エンジェル軍団「エビルタイガー様のためにィィィィ!!」
ミカエル「感染した!?」
白ウォズ「いや、そうはならないだろう……」
ミカエル「なっとる、やろがい!!」
進「それより師匠、ここにいたんですね!」
上條「進!危ないから来るなと言っただろう!それに腰につけているそれは!?」
進「よくわからないけど、タケノコ採ってた時に不思議なカードを手にしたら、そこから剣と師匠が持ってるような本が現れて、それを手にしたらいつの間にかここにいて…」
間違いない…聖剣は違えど、これは私が使っていた聖剣ソードライバーだ。なぜそれが進に?しかもカードだと?
鈴仙「上條さん!進君!私たちは永遠亭に向かいます!」
進「わかりました!そっちも気をつけてください!」
ミカエル「援軍が来たところで、我々のすべきことは変わらない。その命、神に返しなさい!」
白ウォズ「させるか!!」
『フィニッシュタイム!』
『爆裂DEランス!』
メギドの攻撃は白ウォズによって防がれた。だが、かなり火花が飛んでる辺り、もう限界が来てるのではないのか?
白ウォズ「ッッ……あと1回………ッ!」
ミカエル「その未知な武器と共に果てろ!!白き歴史の管理者よ!!」
進「そんなこと、させるかァァァァァァァァアアアアアア!!!!」
ん?進が叫んだと同時にワンダーライドブックが光り出した?そこから出てきたのは………。
『シャイニングペガサス!』
ペガサスだった。そのペガサスは私と白ウォズ、そしてメギドの間を駆け抜け、進に戻っていった。
進「うおっ!?」
ミカエル「ペガサスだと!?」
白ウォズ「大空進君!いや、『幻想の剣士』!そのワンダーライドブックを開いて、ソードライバーにセットしろ!」
進「これを……このベルトに?」
『かつて純白の翼を持つ美しい神獣が、黄金の鬣をなびかせ舞い降りた…』
進「で…こうか?」
ソードライバーにセットすると、辺りが徐々に暗くなり始め、進の背後では満月が昇り始めていた。
何が起きているのかはわからんが、ただ進は……あいつは………目覚めようとしているのかもしれない。神山飛羽真のように、彼らと同じような『剣士』として………。
『月神抜刀!』
進「変身!」
そうなれば、私も腹をくくるとしよう。そこまでの覚悟と決意があるというのであれば………。
『シャイニングペガサス!』
《月神一冊!純白の翼と幻想剣月神が交わりし時、幻想の剣が空を駆ける!》
お前の『師』として導いてやろう。
『幻想剣月神!』
ミカエル「2人目の剣士だと!?くっ……ならば……!」
白ウォズ「さあ、今こそ凱旋の時だ……者共、静まれ!!」
ん?何だ?白ウォズが急に未来のような本を持ったが………。
ミカエル「何をする気だ?」
進「?」
白ウォズ「祝え!現世とワンダーワールドを守護し、月のアルカナに導かれ、幻想の地に現れし幻想の剣士!その名も『仮面ライダーグラディウス』!!今ここに、2人目の剣士が誕生した瞬間である!!」
竹林全体に恐ろしいほどの静けさが走った。
上條「…………」
進「…………」
ミカエル「…………」
エンジェル軍団『…………』
白ウォズ「では、幻想の剣士。闇の剣士と共に存分に戦うのだ。私もできる限りのサポートを行う」
進「お、おう………」
戸惑ってたぞ、進。というより白ウォズよ、元いた所ではそんなことをしてたのか?まあ、それはおいといて……。
上條「行くぞ進、私についてこい……『弟子』と名乗るのであればな!」
進「師匠………はい!行きましょう!!」
ソウル「幻想の剣士グラディウスだと?あの少年に剣士の資格があるなど……」
エビルタイガー「まあ、剣士が2人増えたとしても結果は変わらん」
ゴース・アノウ「なぜです?」
エビルタイガー「あのメギドに………《《特別な力を仕込んでやったのさ》》。あの力さえあれば、2人がかりになろうがあいつを止めることはできん」
ミカエル「ならば………エビルタイガー様が授けてくれたこの力を使うまで!」
ん?黄金の鎧を装備した?あのメギド、他の能力も扱え……いや、それより『エビルタイガーが授けてくれた力』と言っていたが………。
ミカエル「風と音速と共に散れ!剣士、そして白き歴史の管理者よ!!」
そこから先はあっという間だった。奴は音速を越えるほどのスピードで風をまといながら突進してきた。
私はそれを闇黒剣月闇で防ぐことはかろうじてできたが、衝撃が強かった。
上條「ッ!!」
進「速っ…!」
白ウォズ「……奴ら、ワンダーライドブックで強化したか」
何!?あれはワンダーライドブックの力だというのか!?ということは、エビルタイガーとやらにもワンダーライドブックを持っているというのか!?面倒な……!
白ウォズ「2人共、気をつけろ。恐らくあのメギドが使ってるワンダーライドブックは2冊。私が隙を作るから、闇の剣士と幻想の剣士はとどめを!」
進「え!?けど、その武器……!」
白ウォズ「覚悟の上だ!」
上條「………すまん、頼んだ」
白ウォズ「必ず仕留めてくれ!」
ミカエル「無駄なことを……ですが、自ら命を差し出すというのであればまずはあなたから奪いましょう。白き歴史の管理者」
白ウォズ「生憎だね、ここで終わるのは君の方だよ。さあ、今こそ堕ちる時だ!」
『フィニッシュタイム!』
『爆裂DEランス!』
ミカエル「穿て!『神罰の矢雨』!!」
メギドは白い弓を取り出して空に矢を放つと、無数の矢が降り注ぎ、白ウォズはそれらを弾き飛ばした後、メギドに向けて……ってそれ投げるのか!?
ミカエル「無駄なことを!!『疾風斬』!!」
白ウォズ「そこだ!!」
ブォンッ
ミカエル「なっ!?」
ガキンッ
ミカエル「ば、バカな!?あのハリネズミの物語が、壊れかけの武器ごときに破られた!?」
白ウォズ「今だ!仕留めろ!!」
白ウォズがもらったチャンス、ここでものにしてみせる!
『必殺リード!ジャアクドラゴン!』
進「俺も!」
『必殺読破!』
進「我が剣のキラメキを見よ!」
『月神抜刀!ペガサス一冊斬り!ファンタジー!』
進「ウオォォォォォォォ!!」
そういえば、神山飛羽真は技を繰り出す時に名前をつけていたな。この際私も言ってみるか。
『月闇必殺撃!習得一閃!』
上條「ハァァァァァァ……!」
ミカエル「ッッ……!舐めるなァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!ソニック―――――」
進「天空ペガサス斬り!!」
上條「閻魔煉獄斬!!」
メギドを天空に打ち上げた進が翼を生やし、舞い上がると、そこから一気に一刀両断。それと同時に私が放ったX字の斬撃がメギドを斬り裂く!
ザシュァァアアアッ
ミカエル「ガハッ!?」
白ウォズ「これで君の負けだ」
ミカエル「バカな……我が正義が………大儀が………こんな………下劣な悪党に………………負ける…の………か………………!?エビル………タイガー………様………不甲斐ない………………私を………………お許し………………く………………だ………………」
これがメギドの最期の言葉となった。とはいえ、なかなか面倒な奴だったな。
それはそれとして、他の天使はどうなっただろうか。まだいて狂っていたりしていないだろうな………。
白ウォズ「これがメギドが持ってたワンダーライドブックか」
『アイアンエンジェル!』
『ウィンドナイトヘッジホッグ!』
上條「だが白ウォズ、お前の武器……」
白ウォズ「気にしないでくれ、闇の剣士。これでも一矢報いることができて、私は満足だ。とはいえ幻想の剣士、残骸を踏まないでくれないか?」
進「ア、ゴメンナサイ」
さて、チルノたちは無事だろうか。特にチルノが一番心配だ。この戦いで症状が悪化してなければいいんだが………。
エビルタイガー「………??????」
ソウル「結局お前も失敗したみたいだな」
ゴース・アノウ「自信満々に言った割には、残念な結末ですねぇ。戦術としては悪くありませんでしたが」
ソウル「……おい、エビルタイガー?」
エビルタイガー「………天使共の発狂のせいで、何に怒ろうとしたか忘れてしまった。失敗より、天使共の発狂がしばらく離れられねぇ」
ソウル「発狂って……」
ゴース・アノウ「それは……何と言いますか………」
エビルタイガー「何だあの発狂!?闇の剣士共に負けたことより、そっちが気になるぞ!?何だあの笑い!?あんな天使を生み出した覚えはねぇんだが!!」
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