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ハッピークローバー

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第三十二話 泳いだ後でその二

「そんな筈がないわ」
「そうしたことね」
「そしてそうしたことをした人が握手会に来たら」
「握手するのね」
「実際にそれを本人に行ったファンの人いたそうよ」
「うわっ、ないわ」
 一華は留奈の今の話に目を大いに驚かせて言った、見れば留奈もと富美子も引いている。
「それは」
「けれどアイドルの人笑って程々にでね」
「言って終わりだったの」
「そうだったみたいよ」
「ううん、そういうものなのね」
「だからもう私達もね」
 留奈は引きから戻った一華に話した。
「こうしたことはね7」
「意識しないで」
「やっていくことよ」
「そういうことね」
「そう、気にしない気にしない」
 一華に笑ってこうも言った。
「男の子にとっては食べることと同じだからね」
「そうしたことね」
「食欲と性欲は一緒だからね」
「人間の三代欲求ね」
「あと睡眠欲とね」
「だからもう気にしないのね」
「そうしていきましょう」
「大事なのはやっぱりあれね」 
 最後にかな恵が来て言ってきた。
「女の子が隙を見せない」
「それね」
「授業や海で水着姿見られることは仕方ないわよ」
 このことはというのだ。
「水泳部や新体操部でもね」
「水着やレオタードになるものだし」
「これはいいのよ」
 もうというのだ。
「けれど大事なのはね」
「それ以上刺激しないで隙も見せない」
「そしてね、いざという時の」
「備えと知識ね」
「買って勉強しておかないとね」
 かな恵はクラスの中なのでコンドームとははっきりと言わないで述べた。
「そうしたことも」
「そうね」
 一華は真剣な顔で頷いた。
「若し何かあっても」
「あるとね」
「後で困らないわね」
「だからね」
「持っておいて」
「使い方もね」
「知っておくことね」
 こう言うのだった。
「そうしたことも」
「これからはね」
「男の子が持ってる場合もあるけれど」
「そうとも限らないでしょ」
「ええ」
 かな恵にそうだと答えた。
「それはね」
「だからね、富美子ちゃんが言う通りね」
「かな恵もそう考えてるのね」
「そりゃどっちも怖いから」
 性病も妊娠もというのだ。
「そうでしょ」
「それはね」 
 一華も否定しなかった。 
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