恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第百二十三話 黄蓋、策を見破るのことその三
そうしてだ。彼女はそれを両手に持ち下から一気に上にあげた。それでだった。
衝撃波を放ちだ。それで船を撃ち沈めたのだった。彼女もそうした。
「私もだ。これならだ!」
「いけるか姉者」
「やる!勝利の為だ!」
再び衝撃波を放ちまた一隻沈めて言う夏侯惇だった。
「私もだ!」
「では姉者、いいな」
「うむ、やってやる!」
こうしてだった。彼女も船を沈めていくのだった。
その他の者達もだった。船を沈めていく。呂布もだった。
呂布もその方天戟を振るい衝撃波を放つ。それを見てだった。
傍らにいる陳宮がだ。こう言うのだった。
「恋殿、お願いします」
「ねね、大丈夫」
こうだ。呂布はその陳宮に述べる。
「恋、船を全部沈める」
「はい、それでは」
「ねねも皆も恋が護る」
表情は変わらない。しかしだった。
呂布は今は正面を見てだ。そのうえで敵の船を沈めていっていたのだ。
目は強い光を放っていた。その輝きは夜でも映えている。
そしてだった。また衝撃波を放ち言うのだった。
「ねね、この戦いが終わったら」
「はい、どうするのです?」
「これまで以上に動物達を集めて」
そうしてだというのだ。
「二人でずっと一緒に暮らそう」
「ねねと恋殿が」
「そう。ねね恋を助けてくれた」
かつてのだ。関でのことだった。
「そのこと忘れない」
「恋殿・・・・・・」
「恋ねねのこと好き」
このことも言うのだった。
「そしてねねも恋のことが好きだから」
「ねねは何時までも恋殿と一緒なのです」
陳宮もだ。そのことは強く言った。両手が拳になっている。
「恋殿の為なら全てを賭けるのです!」
「そう。だから一緒にいよう」
こう言ってだった。呂布は再び衝撃波を出してだった。
「ずっと。この戦いの後でも」
「わかったのです。この戦いに勝ってなのです」
「そうしよう」
こう話しながらだ。彼女達も戦っていた。そしてだ。
船は遂にその殆どが沈んだ。残るは一隻だった。その一隻を見てだ。
張飛がだ。大きく叫んだ。
「後はあれを沈めれば終わりなのだ!」
「よし、それじゃあな!」
馬超が己の十字槍を右に構えた。そこから左に大きく振ってそうして衝撃波を出すつもりなのだ。今そうしようと構えていたのである。
それで放とうとした。しかしだった。
その船にだ。彼がいた。
「!?あいつは」
「ゲーニッツなのだ!」
張飛も見た。彼をだ。
「あいつがいるのだ!」
「丁度いい!ここであいつごとな!」
「船を沈めるのだ!」
馬超だけでなくだ。張飛もだった。
その船に衝撃波を放とうとする。しかしだった。
ゲーニッツはその衝撃波をだ。両手からそれぞれ竜巻を出して打ち消してしまった。
そのうえでだ。船の上で悠然と笑って言うのだった。
「御見事です。しかしです」
「あたし達の衝撃波を消したってのか」
「何て奴なのだ」
「私の風には何ものも退けられませんよ」
こう言うのだった。
「無駄なことです」
「そうはいかないよ!」
そのゲーニッツにだ。アルフレドが急降下攻撃を仕掛ける。しかしだった。
その彼にだ。ゲーニッツは無数の鎌ィ足を放ってだ。
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