ハッピークローバー
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第三十一話 しっかりした人その十二
「折角出来たって言っていいんだから」
「それでなの」
「もっと距離詰める為にも」
「合コンするのね」
「そうしましょう、一華ちゃんは特にね」
胸のところをなおす一華に話した、やはり男子達の目が一斉に光った。
「距離を詰めて誰が見ても付き合ってるって思われるまでね」
「距離をなのね」
「詰めようね」
「じゃあね」
「私もそうするしね」
かな恵自身もというのだ。
「ちなみにこの水着姿成海っちに送ろうと思ってるけれど」
「今撮るの?」
留奈がまさかという顔で尋ねた。
「今スマホ持ってないでしょ」
「お家に帰ったらお家で着て撮ろうかしら」
「止めなさい」
留奈は笑って言うかな恵を真顔で止めた。
「絶対に」
「駄目?」
「あのね、今さっき話したでしょ」
留奈はかな恵にさらに言った。
「男の子は女の子の水着姿を見たらね」
「あっ、想像して」
「かな恵が自分で言ったじゃない」
「そうだったわね」
「もう想像されてね」
「すっきりされるわね」
「まして付き合ってるなら」
それならというのだ。
「部屋で水着になってくれとかね」
「それで直接見せてとか」
「言われるわよ、それで二人きりだったら」
部屋の中でというのだ。
「成海っちが我慢出来なくなって」
「むらむらっときて」
「襲われるわよ」
「ううん、キスもまだだしそういうのは順序を踏んで」
「一気にやられるわよ」
そうなるというのだ。
「だからね」
「止めた方がいいのね」
「十代の性欲を舐めるな、ね」
富美子も言ってきた。
「冗談抜きに」
「やっぱりそうなの」
「そうよ、だからあんたが言ったことでしょ」
「そうよね」
「変な徴発したら」
それこそというのだ。
「すぐにね」
「襲われるのね」
「付き合ってるなら尚更ね」
「付き合ってなくてもかしら」
「そうしたことをしてくるならいいってね」
水着姿の画像を送られると、というのだ。
「思ってよ」
「襲ってくるのね」
「そうよ、本当に十代だとね」
男はというのだ。
「一番興味のある年頃だから」
「そうなるのね」
「だから私もよ」
富美子もというのだ。
「反対だからね」
「そうなのね」
「絶対にね」
かな恵に強い声で話した。
「軽い気持ちでの行動は後で後悔するわよ」
「こうしたことでも」
「こうしたことが特によ」
「富美子達の言う通りよね」
理虹も眉を顰めさせて言ってきた。
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