ドリトル先生のダイヤモンド婚式
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四幕その九
「そうさせてもらいます」
「先生からもですか」
「そうしてくれますか」
「お静さんに紹介してもらったのも縁ですから」
だからだというのです。
「その様に」
「そうですか、それでは」
「宜しくお願いします」
「その時を楽しみに待っていて下さい」
こうお話してでした。
先生達はご夫婦と一時のお別れの挨拶をしてでした。
そのうえで先生のお家に帰りました、そうしてです。
先生はお静さんそれに皆と一緒にお昼ご飯昨日の夜の残りである肉じゃがとけんちん汁を食べながらお話をしました、そこでお静さんは言いました。
「贈りものだけれど」
「そのことね」
「お静さんは何がいいと考えているのかな」
「服よ」
そちらだとです、お静さんは先生に前足でお箸と茶碗を持って後ろ足で正座して座って食べながら答えました。
「それをね」
「プレゼントするつもりなんだ」
「冬だからお二人に暖かいね」
「そうした服をなんだ」
「考えているの」
「そうなんだね」
「それで先生はどうするのかしら」
お静さんも先生に尋ねました。
「プレゼントは」
「今考えているよ」
「じっくり考えてね」
「そうして決めればいいわ」
チープサイドの家族が言ってきました。
「このことは」
「まだ時間があるしね」
「物事はじっくり考える」
ポリネシアも言ってきました。
「それが先生だしね」
「今回もそうしましょう」
ガブガブも提案しました。
「ここは」
「僕もそれがいいと思うよ」
トートーはガブガブの意見に賛成でした。
「じっくり考えるべきだよ」
「お二人のことをよく知って」
ホワイティはご夫婦のお話をしました。
「それで好きなものをあげよう」
「そうだね」
今度はジップが言いました。
「それがいいね」
「お静さんは知ってるかな」
チーチーはお静さんを見ています。
「ご夫婦とお付き合い長いしね」
「だったらね」
それならとです、ダブダブは言いました。
「そうしよう」
「それが一番だね」
老馬はダブダブに賛成しました。
「お静さんに聞くことが」
「僕達はご夫婦と初対面でね」
「よく知らないから」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「だからね」
「そうしよう」
「ええ、聞いて」
お静さんもそれでいいと答えました。
「是非ね」
「そうさせてもらうね」
先生もお静さんに応えました。
ページ上へ戻る