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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった

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最終話〜Pangea【調和】〜

 
前書き
2期についていつ書くか不明ですので……ラストだけ書いておきました。

同世界の続編を書き進めたい気持ちなので……一応。

〜〜〜〜


ハイパーロード/Aqours

Aqours9人の心と体が、魂を媒体に融合した姿……もとい真の姿である。
むしろこの世界では彼女あっての、スクールアイドルAqoursと言っても過言ではない。

プリズムのような髪とそれに準じたドレスを纏う、美しいものこの上ない女神様。その背中に108枚の偉大な翼を顕現させられる創造主にして最高神。

髪型・瞳の色を9色入れ替えることで、それに対応するメンバーの性格が強く出る。口調も9人の口調が入り混じったようなものである。


あらゆる次元・宇宙・並行世界は全て、夫であるハイパーロード/ムテキの思い浮かべた理想を土台に、彼女の創造したものであり、同時に彼女の一部に過ぎない。彼女は同時に普遍の秩序そのものなのである。

彼女の舞踊は創造の踊りであり、見たものにこれ以上ない安心感と、英気がこれ以上ないほどに高まる。またある者は特殊な能力を彼女の意思で付与される。

全てを知る全知の目を持っており、これで自分が創造した世界を見て回っている。その創造した世界にはラブライブ!シリーズやライダーの世界、創作世界、現実世界も例外ではない。その全てを閲覧している。

人々が思い描く女性像 グレートマザーとはまさしく彼女のことであり、彼女の容貌や肢体に魅惑されない男性は絶対に存在しない……ただ1人を除いて。

非常に慈愛に溢れた彼女は秩序をもたらすが、母に甘えすぎる者はいずれ骨抜きになり、やがて父なる神に滅ぼされる運命が待ち受ける。

このような慈愛は手の内に我が子を置いておきたい束縛とも取れる。そして彼女の信仰を蔑ろにすると、嫉妬から永劫の呪いをかけられる。

 

 
世界が……ホログラムのように、崩壊する。

積み上げてきた……人の記憶、大切なもの、愛。

それらが―――『全ての世界線』から完全に消えてしまう。その序章が始まろうとしていた。


強欲な男が装着した……悪に染まった、神のガントレットによって。


「これで全ては私のものだァァァ!!!フハハハハハハハハッッ!!!!!」


笑い転げる邪神……全てはうまくいった。自分の手の中だ。

そう……なるはずであった。


「待たせたな……みんな。」


現れる……自由の人。


「才……!」


浦江竜介……仮面ライダークローズ…クローズエボルは驚きに包まれる。

早々に来るはずではなかった……彼が来たこと、それは1つの願いが成就したことを意味する。

それに……小原家当主にして人々の王 小原魁こと仮面ライダーダークキバは気づいた。


「そうか…人々の悪意は消えたんだな……」
「あぁ。」

才は……どこか寂しそうな声で答える。

Aqours――創造の巫女神……その力を最大限引き出すのは……1人しかいないのだ。そしてそれは逆もまた然り……


バサッ……バサッ………


美しき108枚の翼をはためかせ降り立つ至高の女神……天を超えるべく高き塔に。


『……まーくん。』
「もう……そんな時間か。」
「才…?」


クローズエボルが恐るように尋ねる……しかしそれは無情にも。


「イフト…この世界で居ること、頼んだ。」
「いいだろう。遊んでやるさ…お前に代わってな。」
「祝も…いや、ウォズと言うべきかな?」
「!!」
「驚くなよ。傍観して…楽しんでくれ。」
「全く…我が魔王のつもりが―とんでもないことになったものだね。」


自信満々に答えるイフトこと仮面ライダーゲンム。その不穏な言葉を…クローズエボルを確信させる。


「才……お前!!」
「これが―俺が決めていた運命だ。」
「わかった…お前の決意なら俺は――」

彼は……微笑む。

「竜介先生……魁……祝……」


言う。


「ありがとう……」






才は……瑠璃色のマキシマムガシャットを起動する。


【マキシマムクリエイターA!】

ゲーマドライバーにセットする。

【マキシマムガシャット!】


荘厳な待機音が流れる中……もう1つ、虹のムテキガシャットを。


【ハイパームテキ!】

【ドッキーング!】


何もポーズを取らず……その言葉を言う。


「ミシック大変身。」


【パッカーン!】

【ドゥゥゥゥゥゥム!】


瑠璃色のオーラが……全てを覆う。



【全知全能の力! Make free!】

【究極超越のゲーマー!】



【ハイパーロードエグゼーイド!!!!!】






クリアな視界は取り戻される……ただ1人佇む者。


白で縁取られた胸パーツは無限のクリエイティブさを。瑠璃で彩られた流星は……彼の光と闇を内包した、混沌さを物語っている。

まさに神話のみの戦士……それでいて、どこにでも居る存在。


仮面ライダーエグゼイド ミシックゲーマー……Lv Mythic!!


またの名を…ハイパーロード/ムテキ。



~~~~~~


「すげぇ……!」


変身解除した竜介が思わず感嘆の声を上げる……それしか出てこない。この最上階にいる人間たち……創造物たちは言葉すら喋れない。それほどまでに美しく、畏れ多い姿。

この俺。俺こそ……

だが……奴はそう認められなかった。


「フハハハッ!みなさんどうしました!?絶望…しているわけではないようですが?それとも化け物でも見ましたか?」
「お前何言って…?」


竜介の言葉は閉ざされた……喋るなと。指示された。

エコーがかった低音が響く。


『さて…こうするか。』

【キメワザ!】


ムテキガシャットΩのボタンを一回押しで……もう一度押す。


【MYTHIC CRITICAL SPARKING!!】


崩壊は……再生へと変わる。変わる。変わる。

元の姿へと、戻り始める。


「バカな……何故世界が崩壊しない!?どう言うことだァァァ!?!?」


仮面ライダーマルドゥク。

奴は……認識できていない。この現象の張本人を―否、最初から気づいていなかったのだ。

ただただ、神の御技が起きるだけ。


『……次だ。』


【MYTHIC CRITICAL DESTROY!!】


「!?!?…バカな!?私のガントレットが……バカなバカな!!何故消える!?何が起こっていると言うんだ!?!?!?」


スリムな最終形態になったマルドゥクに似合うように大きさを調整していた……全次元を支配するそれも泡のように……消えていってしまう。

哀れにも……何が起こっているのかわからず、ただ起こる。


それを見かねた……ハイパーロード/Aqours。

俺が唯一無二の愛する人。そんな彼女が美しいエコーがかった9声で言う。


『まーくん……それ以上やるの?』
『……自由も平和も笑顔も奪う者、調和を乱す者は破壊する。必殺ボタンを使うだけ敬意を払っているつもりだ。』
『でも…』
『全く……試してやるか。』


俺はしばし……見えた。

何一つ、そんな未来は見えなかった。


『憐れむよ。』
『……そうですか。』


彼女も諦めてくれたようだ。その全知の目であらゆる可能性を見たのか……俺のように。


【MYTHIC CRITICAL SANCTION!】


「嫌だ……嫌だ!!私は死にたくない!!何故私が消えなくてはならない!!嫌だァァァ!!助けてくれぇぇ!!」


愚かな……いや、別に興味ないね。


世界に瑠璃の波動が伝わっていく……4次元…5次元…6次元………全宇宙の果てにまで。


神に近づこうとした男の末路が…何も為せぬまま、何もわからぬまま、断末魔を上げた。



あぁ……なんてあっさりした終わり方だ。




サァァァァ………


天に届きそうな高き塔も……地上へと還る。









自分に纏う鎧を解除する……


俺の格好は、修行者のような黒いローブ……仙人のようなワイルドな格好になった。


それでいて大きなマントを着用しているのはヒーローを主張したい名残なのか———


『………』


俺の念に応じるように、ハイパーロード/Aqoursは隣に立つ。




しばらくして……テレポートで灼熱の翼と深淵の翼を6枚持つ、2人の天使がやってくる。


矢澤虎太郎…深天稜――いや、空間の天使 アトエルと魂の天使 ディエルか。


ディエルが発する言。


「お待ちしておりました、ハイパーロード様。」
「ここまで我々もご迷惑をお掛け致しました……人間として。」


テレポートとして即座に俺たちハイパーロードに跪く2人の天使。それに竜介が違和感を感じたのは言うまでもない。

「何だよお前ら…!何で跪くんだよ!!」


この人間の1人の言葉にディエルは不敬を感じ、ガンガンハンドの鎌を竜介に向ける。


「控えろ!!いくら人間時代に仲間であったとはいえ…今は畏れ多くも全てを超越されたお方にして、お前たちの創造主である最高神の方々だ!図が高い!」
『……ディエル、鎮まれ。』
「はっ……」


俺の威厳ある一声が彼を沈静化させる……そう《決定》した。

変わって俺が竜介……イフト以外の状況を詳しく理解していない3人に言う。


『竜介。』
「才…?どこから喋って…」
『最高神が人間に対して回答することは決してない。一方的に受け取るものだ。しかしお前たちにはその回答する権利をやろう……これを持つのは本当にごく僅かな者たちだ。』
「お前ら……どうなっちまうんだよ?」
『ハイパーロードがこの3次元に顕現しているのは疑似的なものに過ぎない。見えぬ者には見えぬし、お前たちのように見える者には見える。』


天使とは……7次元を超えた存在。最高位天使は9~10次元の存在。

その上は神域と呼ばれる。俺たちハイパーロードのいる世界とは11次元……超神域だ。人間たちにとってはどれも神の領域と呼ぶにふさわしいのだが。


「稜、虎太郎、そして――ハイパーロードの2人!!」


魁が自信に満ち溢れた表情で俺たちを見る。


「俺はお前たちが持ってきた調和の世界を維持して……建てるぞ!!人間もロボットもヴァンパイアも妖精も龍人も!!笑って過ごせる永遠に続く王国を……俺は!!王に!!!」
『………』
「だから……」

魁はイフト…俺の使者をチラッと見る。彼は小さく頷く。

それを見て……最後に。


「また……いつでも遊びに来い!!」



遊び……遊び……か。


ニヤッと笑う。


『あぁ、長く果てしない……ゲームを。










始めようか。』










神は……見えなくなった。






「「「………」」」




言葉に詰まる3人………ただ1人、伊口才の代理を除いては。



「上を見てみろ。」
「……!」


夜に輝く……明星。


明けの明星【スーパースター】……そして描かれた虹。


「星に……夜に虹!?」
「どうやら……俺たちの世代はここで終わり——そういうことだ。」

魁が竜介に言う。

次の世代……その到来を暗示する虹と明星。

するとイフトが奇怪な動きをしながら祝に話始める。


「祝ぃ……私も開発を続けようかぁ…!!オーマジオウが残した…伊口ファウンデーションでなぁ!!」
「全く、我が魔王といい、ハイパーロード様と言い……君【我が主人】といい、人使いが荒いなぁ……」
「俺も……つっきーに告白しないとな!!」
「つっきー?」

竜介の疑問に魁はハイテンションで答える。

「渡辺月っていう……俺のフィアンセだ!俺の作る王国には彼女が不可欠だからな……次はどんな方法で求婚しようか……なぜ笑顔でダメと言われるのか……」
「お前…まずは付き合えよ。」
「あ……その手があったか!!」
「お前バカだろ。」


手を叩く魁をバカ呼ばわりする竜介……イフトと祝は「お前が言うな」と思うのであった……











世界は1つになった……バラバラになった言語は1つの言葉へと帰結した。


大陸もまた……4つの州からなる、1つの姿に戻った。


パンゲア———またの名を……













日本。


















Next Game is starting.





 
 

 
後書き
続編はこちらへ

https://www.akatsuki-novels.com/smart/stories/index/novel_id~27244


ちなみに……



仮面ライダーエグゼイド ミシックゲーマー 

変身者 ハイパーロード/ムテキ(人間名 伊口才)


クリエイターゲーマーの胸部の、瑠璃色verのムテキゲーマー。

全知全能の神にして、人々を解放する最高神が顕現した姿。

あらゆる面からの影響を受け付けない、全ての制約から解放された完全自由な存在であり、その実体も仮初に過ぎない。

その存在はあらゆる世界線、次元を超え、全ての概念を超越し、それを操る。全知全能ゆえに知らぬこともなければ、出来ないことはない。やろうと思えば念じることで、全次元を破壊することもできる。彼の力は遍くすべてに及び……本来の時間停止を使えるのは彼以外にいない。

その特筆すべきは、何であろうと決して変えられない運命の決定。この決定は塗り替える者は決して存在しない。それはオーマジオウやオールマイティセイバー、現実世界の人間ですら。

まさに運命を変え、それを絶対なものにするヒーローにして神様。

もし現実世界の人間がこのキャラクターを消そうとしても、その行為すら彼にはお見通しなのである。

そもそも現実世界も含め、あらゆる次元・世界線・宇宙は彼の伴侶 ハイパーロード/Aqours様の一部に過ぎず、彼の役目は、腐敗しきった世界を破壊して、彼女の健康を守る最強の医者。


実体を持つ者がどう足掻いても対峙する者には負けしか道はない。

非常に畏れ多い彼の声を一方的に受け取るのはごくわずか。ましてや会話など彼らの子どもたちか、認められた者しかできないだろう。


実体を持つと同時に、存在しない……矛盾した状態こそ彼の本質である。

 
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