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第二十九話 夏休みにはその一

               第二十九話  夏休みには
 一華の父の言葉を聞いてだった、一華達はアルバイトについて考えた。それで話を聞いたその朝にだった。
 一限目がはじまる前に教室で五人で話した。
「アルバイトね」
「夏休みって時間あるしね」
「部活と予習復習しても」
「それじゃあね」
「やってみるのもいいわね」
 まずはこう話した、そしてだった。
 一華は腕を組んで考える顔で言った、五人は今は彼女の席にそれぞれの席の椅子を持ってきてそうして話している。
「海の家とか?」
「丁度八条町のビーチにあるしね」 
 かな恵が応えた。
「今スマホ見たら募集してるわ」
「そうなの」
「そこにする?」
 かな恵は自分のスマートフォンを見つつ一華に話した。
「私達五人でね」
「募集五人なの」
「人数は書いてないけれど」
 それでもというのだ。
「あそこ海の家以外も色々出てるじゃない」
「アイス売りとか」
「そう、ビーチを巡ってね」
 そうしてというのだ。
「アイスの売り子さんとかいるでしょ」
「ジュースとかね」
「色々お店あって」
 売り子だけでなくというのだ。
「そういうお店にもね」
「行けるのね」
「海の家と一緒に色々募集出てるから」
 それでというのだ。
「何ならね」
「海の家でなくても」
「面接はもうビーチ一括で」
 そこの全てでというのだ。
「八条リゾートの管轄でやってるわよ」
「あそこでなの」
「だからね」
「海の家で働くことはなくても」
「もう五人で応募して」
 そうしてというのだ。
「面接受けてもね」
「いいのね」
「うん、だからね」
 かな恵は一華だけでなく他の三人も見て話した。
「ここはね」
「五人全員でなのね」
「募集行く?海の家でなくてもね」 
 そこで働かずともというのだ。
「ビーチの別のお店か売り子でね」
「働かせてもらえるのね」
「採用されたらだけれど」
 それでもだ、かな恵は募集の広告の中の詳しい内容を読みつつ話した。
「もう何処かにね」
「回してもらえるのね」
「バイト代もいいし」
「そうなの」
「ええ、どうかしら」
「そうね」
 一華は考える顔で応えた。
「じゃあね」
「ええ、もうここにしない?」
 富美子も自分のスマートフォンで勤務条件を確認しつつ話した、彼女は特にアルバイト代を確認している。
「バイト代結構いいわよ」
「多少忙しくてもいいわよね」
 留奈はこう言った。
「お金貰えるなら」
「別に残業尽しじゃないわよね」
 理虹はそこを言った。
「ブラックじゃ」
「八条グループが管轄してるとでしょ」
 留奈はそこから理虹に話した。 
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