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八条学園騒動記

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第六百六十三話 最強のロボットを造るその八

「大変ではないぞ」
「そうですか?」
「むしろわしは並のものを造らんからのう」
「楽しみですか」
「誰も考えつかん様なな」 
 そうしたというのだ。
「凄いものをいつも造りたいからな」
「だからですか」
「只の龍のロボットでなくな」
「頭が九つあるですか」
「そうしたロボットを造りたいしのう」
「そのことを考えるだけでも楽しみですか」
「そして造ってな」
 そうしてというのだ。
「そしてじゃ」
「それからですね」
「用いることもな」
「楽しみですか」
「だから大変なぞとはな」
「思わないですか」
「全くじゃ」
 こう野上君に話した。
「思わぬ、いつもな」
「そうなんですね」
「では今からな」
「造られて」
「そしてじゃ」 
 そのうえでというのだ。
「暴れてな」
「戦いますね」
「そうする、ゾロアスター級超巨大戦艦は全長百キロじゃが」
「ほぼ要塞ですね」
 野上君はその大きさについてこう言った。
「それだけ大きいと」
「そうじゃな」
「ちょっとした」
「そしてその要塞をじゃ」
「連合軍は何十隻も持っていてですね」
「運用しておるのじゃ」
「考えてみれば凄いですね」
「宇宙屈指の艦艇じゃ」
 そうだとだ、博士は話した。
「実はな」
「そこまで大きいんですか」
「そして強い」
「そうなんですか」
「そしてそんな艦を何十隻も持ってじゃ」 
 そうしてというのだ。
「他の艦も持っていてその軍事力を支える国力を備えた連合はじゃ」
「宇宙でもかなりのですか」
「大国なのじゃ」
「そうだったんですか」
「実はな」
「人類で一番大きな国家だと思ってましたけれど」
「連合でもそう考えられておるが」
 それでもというのだ。
「その実はな」
「宇宙を見てもですか」
「連合は大国じゃ」
「そうなんですね」
「うむ、しかしな」 
 それでもとだ、博士はさらに話した。 
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