| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

麗しのヴァンパイア

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百六十三話

               第四百六十三話  亜美もまた
 当然亜美もパーティーに呼ばれている、だが彼女はパーティーについて特に考えることなく言うのだった。
「普段着でええやろ」
「駄目に決まってるやろ」
 大学生で家に居候している従姉が言ってきた。
「あんた何考えてるんや」
「あかんの?」
「パーティーはお洒落してな」
 そうしてというのだ。
「行くもんや、服やアクセサリーはおばちゃんに出してもらって」
「お母ちゃんにやね」
「めかしこんでその前にお風呂にもな」
「入らなあかんの」
「お風呂は絶対や」
 亜美は断言した。
「これなくしてや」
「パーティー行ったらあかんの」
「そや、お風呂に入って身体奇麗にして」
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「行くものやねんね」
「シャワーやと不十分やで」
 従姉は断言した。
「もうな」
「お風呂に入らなあかんの」
「湯舟に入って」
 そうしてというのだ。
「シャンプー、リンスにさらにな」
「コンディショナーもなん」
「それもやってな」
 従姉はさらに話した。
「身体は隅から海まで洗うんや」
「そうせなあかんのやね」
「そや、それでめっちゃ奇麗にして」
 身体をというのだ。
「それでや」
「行くものなん」
「そやからな」
 それでというのだ。
「パーティーは軽い気持ちではや」
「行ったらあかんの」
「そやで、私は何といってもな」
「お風呂やねんね」
「それに入る様に言うで」
「そやねんね」
「行くんやったらな」
 それならというのだ。
「お風呂に入って」
「奇麗にしてくんやね」
「そうしてな」 
 こう話すのだった、そして従姉は亜美にさらに話した。


第四百六十三話   完


                2022・4・14 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧