オズのホボ王子
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第十二幕その七
「それを押せばじゃ」
「こうして浮かぶんですよ」
「しかも自由に動かせる」
「スイッチにはコントローラーもありまして」
それでというのです。
「それが出来ます」
「凄いわね」
ドロシーもそのことに頷きます。
「まさかこんな庭園を造るなんてね」
「外の世界に空中庭園にあると聞いた」
そうなったというのです。
「大昔にな」
「バビロンの空中庭園ね」
ナターシャはすぐにそれだとわかりました。
「世界七不思議の」
「古代にあったのよね」
恵梨香が応えます。
「高い建物の屋上にお水を引いて庭園を造ったのよね」
「今じゃ何でもないけれど昔は凄い技術でね」
神宝はこのことを言います。
「不思議とさえ言われていたんだよね」
「今と昔じゃ技術が違うからね」
カルロスもそれでと言います。
「だからだね」
「今じゃよくあるけれど昔は凄い技術で」
ジョージも言いました。
「不思議と言われる位だったんだよね」
「わしはその話を聞いてなら本物の空中庭園をと思ったのじゃよ」
王様は笑顔で言いました。
「それで造ったのじゃ、そしてここでじゃ」
「パーティーをするんだね」
「そうじゃ」
魔法使いに笑顔でお話します。
「王子が主催するな」
「場所も僕が選びました」
その王子が言います。
「そうしました」
「そうなのね、それでこれからなのね」
「うん、歌に踊りにお芝居に」
王子はラグイデイア姫に笑顔で応えました。
「そしてご馳走に飲みものにね」
「色々楽しむのね」
「そうだよ、席も用意したしね」
見れば庭園の緑と様々な色と種類のお花の中にです。
大きなステージがあります、王子はそのステージの前に置かれている沢山の四人用のテーブルを指差してお話しました。
「あそこにね」
「あそこに座ってなのね」
「皆でね、そしてね」
そのうえでというのです。
「座っているとお料理はどんどん運ばれてくるから」
「飲みものもなの」
「食べたいものを言えば」
それでというのです。
「持って来てくれるよ」
「作ってくれて」
「そして飲みものもね」
こちらもというのです。
「ちゃんとね」
「持って来てくれるのね」
「どんなお料理も作ってくれてね」
そうしてというのです。
「出してくれて飲みものもだよ」
「だからなのね」
「皆で楽しもう」
こう言うのでした。
「そして自分が詠って踊りたいなら」
「ステージに立てばいいのね」
「そうだよ」
「ではわしが話をしてもよいか」
秀吉さんが言ってきました。
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