オズのホボ王子
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第十一幕その四
「凄くね」
「王様身体柔らかいよね」
「もうぐにゃぐにゃしてね」
「蛸みたいだね」
「ええ、そのこともダンスに大きいわね」
「全くだね」
「ほっほっほ、毎日踊っておってな」
その身体の柔らかい王様の言葉です。
「ストレッチもしておる」
「だから身体が柔らかいのね」
「毎朝と寝る前にダンスの前の準備体操とじゃ」
それにというのです。
「寝る時もそうしたらよく寝れるからのう」
「ストレッチをしたら」
「それをしてミルクを飲むとじゃ」
そうすればというのです。
「これがじゃ」
「よく寝られるのね」
「朝までいい夢を見られてな」
そうしてというのです。
「ぐっすりじゃ」
「そこまでなのね」
「だからじゃ」
それでというのです。
「わしはストレッチもじゃ」
「しているのね」
「旅行の時もな」
この時もというのです。
「まず起きたらな」
「それをして」
「寝る時もな」
このときもというのです。
「同じじゃ」
「そうなのね」
「旅行の時もわしは歌って踊る」
だからだというのです。
「そうしておる」
「ストレッチをしてこそ」
「身体がほぐれてあったまってな」
「身体も柔らかくなって」
「いいダンスが出来るのじゃ」
「そうなのね」
「何でもやっていれば自然に上手になるが」
それでもというのです。
「やはり準備体操はしておくことじゃな」
「そうしたらよく動けるのね」
「オズの国では怪我はないが」
それでもというのです。
「しっかりとすれば身体がほぐれる」
「そういうことね」
「そうじゃ、では今度はそのストレッチを讃える歌とダンスをするか」
「今度はそちらね」
「うむ、その気分になったからのう」
だからだというのです。
「それにするか」
「本当に歌とダンスが好きね」
「好きだからする、そしてするからな」
「上手になるのね」
「そういうことじゃよ」
こう言ってでした。
王様は今度はストレッチについての歌とダンスを楽しみました、今度はサンバ調のもので歌もそうでした。
それが終わった時に王様は言いました。
「そろそろお昼じゃな」
「ええ、その時間ですね」
王子が応えました。
「もう」
「そうじゃな」
「さて、今日のお昼は何か」
「ローストビーフにです」
王子はまずメインディッシュから答えました。
「鱈のムニエル、マカロニグラタン、ほうれん草とトマトと烏賊のオリーブ炒めに林檎とチーズを生ハムで巻いたものです」
「そうしたものか」
「そしてパン、デザートはパンケーキです」
「パンケーキならじゃ」
そう聞いてです、王様は目を輝かせて言いました。
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