オズのホボ王子
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第十一幕その一
第十一幕 楽しく遊びながら
リンキティンク王の国に来た一行は王様からお話を聞きました。
「兎に角オズの国の主な人が殆どじゃ」
「今回のパーティーに来てくれるんですね」
「ボボ王子が開かれるパーティーに」
「そうなんですね」
「じゃあ凄いパーティーになりますね」
「そうなりますね」
「そうなるぞ」
王様はジョージ達五人に笑顔でお話します。
「だからお前さん達も楽しみにしておくことじゃ」
「かかしさんや樵さんが来られて」
「カエルマンさんとクッキーさんもで」
「ジャックも来て」
「クマセンターからもで」
「エブ王家の人達もで」
「他の人達もじゃ」
彼等もというのです。
「来てくれるぞ、つぎはぎ娘やガラスの猫、魔法使いさんもな」
「うわ、魔法使いさんもですか」
「あの人も来られるですね」
「そしてつぎはぎ娘も」
「ガラスの猫もですか」
「あの人達まで」
「そしてグリンダさん達もでな」
この人もというのです。
「来てくれる、オズマ姫もドロシー嬢もじゃ」
「お二人はそう聞いていますね」
「お仕事が終わったら来られると」
「だからですね」
「それで、ですね」
「オズの国の名士の人達がですね」
「来てくれるからな、わしも楽しみでじゃ」
それでと言ってです。
王様はその場まで歌って踊りはじめました、五人はその歌と踊りを見て言いました。
「王様も大喜びだね」
「パーティーについて」
「今からそうみたいだね」
「その王様見てるとね」
「私達も何か嬉しくなるわ」
「こんなに喜んでくれるからね」
ボボ王子もにこりとして言います。
「僕も嬉しいよ」
「この喜び方がいいですよね」
カルロスも言います。
「全身全霊で、ですから」
「そうだよね、王様の喜び方と来たら」
神宝はカルロスの言葉に頷きました。
「見ている僕達も賑やかになれるよ」
「自分だけでなく見ている人達も嬉しくさせてくれるなんて」
恵梨香は思いました。
「素敵ね」
「そうよね、王様は素敵な人よ」
ナターシャは恵梨香に同意しました。
「とてもね」
「自分の周りを常に明るくしてくれるなんて」
ジョージも言いました。
「こんな素敵な人いないよ」
「全くだよ、こうした人だから」
それでと言う王子でした。
「僕もだよ」
「いつも一緒にいたくて」
「そしておられますね」
「そうなんですね」
「この国に」
「そうなんですね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「今もいるよ」
「そうなんですね」
「人間に戻られてからも」
「王様とこの国におられて」
「そして明るく賑やかに、ですね」
「過ごしておられますね」
「そうなんだ」
実際にというのです。
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