レーヴァティン
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第二百五十一話 蝦夷統一を前にその十四
「吉本にしてもな」
「あまりにも愚かであるので」
「だからですね」
「その為に」
「愚か者それも何をしても変わらない奴はだ」
そうした輩はというのだ。
「流石にな」
「どうしようもないですね」
「何をしても変わらないなら」
「それならば」
「もう無視してだ」
そうしてというのだ。
「切り捨てるしかない、だがな」
「だが?」
「だがといいますと」
「見捨てられることを恐れる者は見捨てることはない」
こうも言うのだった。
「そうした者は努力するからな」
「見捨てられまいと」
「そう思ってですね」
「努力しますね」
「それが恐怖から来るものであってもな」
見捨てられることに対してだ、人は多くは一人になってしまうことを恐れるものだ、だからそうされることも出来るならされたくないものなのだ。
「努力する」
「努力するならですね」
「そこからよくなる」
「そうなりますね」
「見捨てるべきは見捨てられたことすら気付かずだ」
そうしてというのだ。
「勝手にふんぞり返り自分を偉いとでも思う」
「そうした輩ですか」
「まさに何の役にも立ちそうにないですが」
「そうした輩こそなのですね」
「そうだ、何を言っても聞かずわからず理解しようともせずだ」
英雄はさらに話した。
「自分が何をやったかも自覚せず反省もしない」
「そうした輩なら」
「確かにどうにもならないですね」
「どうしても」
「こうした輩や吉本や今の科学で未来の科学を否定する輩はだ」
それこそというのだ。
「何にもならない」
「何の役にも立たず」
「誰の為にもならない」
「そうした輩は無視して」
「そして切り捨てるべきですね」
「罰することはしない」
幕府としてもというのだ。
「愚か者の戯言にはな」
「嘘を吹聴し世を惑わすのでなければ」
「上様も罰されないですね」
「言葉では」
「瓦版等で嘘を書いて人を貶め世を惑わすのは毒だ」
英雄は言い切った。
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