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おぢばにおかえり

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第七十話 詰所はお家その一

                第七十話  詰所はお家
 私は詰所に住ませてもらってから大学に行き来する生活をはじめました、入学式からその日がはじまりましたが。
 新一君は詰所に来て事務所の中にいる私にカウンター越しに笑顔で言ってきました。
「いやあ、詰所っていいですよね」
「どうしてなの?」
「はい、お家みたいに住めますから」
「そのことね」
「いい場所ですよね」
「詰所はそうした場所なのよ」
 私は新一君に答えました。
「ここはね」
「信者の人がおぢばに帰った時に休める場所ですね」
「それで修養科の人達が寝泊まりするのよ」
「そうした場所ですね」
「それで私もね」 
 今の私はです。
「四年間ね」
「ここに住んでですね」
「大学に通わせてもらってるのよ」
「そうですよね」
「いい場所よ」
 私は新一君にこうも言いました。
「本当にね」
「それぞれの大教会の信者さんが何時でも休めることはいいことですね」
「だからずっと住んでいる人もおられるのよ」
 詰所や協会本部で伏せ込みさせてもらいながらです。
「そうした人もおられる位だから」
「有り難い場所ですね」
「他の宗教は知らないけれど天理教にはそうした施設もあるの」
「それぞれの教会に住むことも出来ますしね」
「だから家族でやっているのよ」 
 天理教の教会もです。 
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