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オズのホボ王子

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第九幕その七

「実は私三十のお顔があると言われているけれど」
「もっとあるとか?」
「実はそうなの」
 こう王女に答えました。
「今は何百と持ってるの」
「そうなのね」
「そのうち主なのが三十で」
「それを日帰りでなのね」
「付けているの」
「そうなのね」
「実はね」 
 本当にというのです。
「何百あって」
「じゃあ三十をそれぞれの日のメインにして」
「そしてね」 
 それでというのです。
「その日の気分次第でね」
「お顔を換えてるの」
「そうしてるの」
「そうなのね」
「今日はまだ換えていないけれどね」
「そうしてなのね」
「換えてるのよ、それでね」
 姫はさらにお話しました。
「アジア系やアフリカ系のお顔も持ってるわ」
「そうなの」
「それでお顔を換えたら」
 そうしたらというのです。
「お肌の色も変わるの」
「そうなの」
「アジア系のお肌にもなって」
「アフリカ系のお肌にもなるの」
「そうなの、お肌も色々ね」 
 お顔だけでなくというのです。
「それもまたね」
「それは面白いわね」
「ええ、ただお顔やお肌がどうであっても」
 それがどう変わってもというのです。
「私は私よ」
「そういうことね」
「ええ、そうよ」
 笑顔でこうお話してでした。
 皆は王女と楽しくお話してでした。
 そのうえで皆で次の場所に行くことにしました、そしてです。
 今度はエブ王家の国の人達のところに行くことにしました、一日歩くとエブ王国に着きました。その国は黄色い城壁に囲まれた街で。
 その中に入るとです、奇麗な宮殿に案内されて。
 王家の人達のところに案内されました、すると。
 奇麗なドレスと冠が似合う女王様にです、王家の人達が一行を出迎えてくれました。そうしてパーティーを開いてもらってその場で王子は自分のパーティーのことをお話すると女王が明るく笑って言いました。
「それでは」
「来てくれますか」
「ええ」
 王子ににこりと笑って答えました。
「そうさせてもらうわ」
「それでは」
「私達も皆でね」 
 王家の人達皆でというのです。
「行かせてもらうわ」
「ではお待ちしています」
「ええ、それとね」
「それと?」
「私達のパーティーだけれど」 
 今一行を歓迎しているそれはというのです。
「どうかしら」
「素晴らしいですね、食べものも音楽も」
 王子は女王に答えました。
「凄くよくて」
「それは何よりね」
「では僕も」
「パーティーで」
「おもてなしさせてもらいます」
「それではね」
「お待ちしています」
「それではね、今日のパーティーは」
 女王はここで、です。 
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