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向こう側の先へ

作者:舞華荘
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海辺の欠片




ここは田舎町の小学校も中学校も一つしかない本当に小さな町で、私は家の近くの海に生意気ながらも黄昏ていた。
「はぁ…。」
私、三波あかりは週1に海辺にいることが多い。理由は私のおばあちゃんが病気で入院しているその病院からの帰り道で、なんとなく、海に向かって早くおばあちゃんが退院できますようにと願ったことから海に通うようになった。
最初のうちは、願っていればいつか必ず、元気になって退院して、またおばあちゃんと遊べると思っていた。
気付けば、願ったその日から1年が経っていた。
 
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