オズのホボ王子
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第七幕その四
「そちらもね」
「飲めばいいわね」
「梨とお茶がまた合うからね」
「そうですよね」
ジョージもその通りだと頷きます。
「日本のお茶って梨に合いますよね」
「そうだね」
「だからですね」
「お握りの時も食べたけれど」
「今もですね」
「それを飲もう」
日本のお茶をというのです。
「そうしよう」
「それじゃあ」
ジョージも笑顔で頷きます、そうしてです。
皆で梨も楽しみました、そのうえで。
お昼ご飯の後で旅を再開します、この日も夜までそうしてでした。晩ご飯も食べて近くの川で身体も洗ってテントの中で寝て。
次の日も歩いて遂に三時のおやつの前にカエルマンとクッキーのいる村に到着しました、そうするとです。
村の入り口に来た皆のところにカエルマンが来て声をかけてきました。
「君達何か用かい?」
「貴方の用があって来たんだ」
王子がカエルマンにお顔を向けて応えました。
「それでなんだ」
「私にかい」
「そう、実はね」
王子はカエルマンにパーティーのお話を聞いて言ってきました。
「それでどうかな」
「私もかい」
「パーティーに来てくれるかな」
「身に余る光栄だよ」
カエルマンは王子に満面の笑顔で応えました。
「それはまた」
「その言葉は」
「是非にということだよ」
「そうだね」
「うん、ではね」
「貴方も」
「参加させてもらうよ」
こう王子に言うのでした。
「本当にね」
「そうしてくれると何よりだよ」
王子も笑顔で応えます。
「ではその日にね」
「リンキティンク王の宮殿でだね」
「また会おうね」
「そうしようね」
「楽しみにしているよ」
こうも言うカエルマンでした。
「心からね」
「ではね」
「それとだが」
カエルマンは上機嫌のまま言いました。
「私も参加させてもらうとなると」
「クッキーさんもだよ」
「やはりそうなるね」
「うん、彼女もお誘いしたくてね」
「村に来てくれたんだね」
「そうだよ」
王子はカエルマンに答えました。
「そうさせてもらうよ」
「それではね」
「そしてね」
王子はさらに言いました。
「クッキーさんは何処からな」
「お家の中でおやつを食べているかな」
「ああ、もう三時なんだ」
「だからね」
「それじゃあ今お邪魔するのはよくないね」
おやつを食べているならとです、王子は考えました。
「それなら」
「私もそう思うよ、だからね」
カエルマンは王子に言いました。
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