オズのホボ王子
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第六幕その八
「君もだね」
「あそこの湖のお水は美味しいからね」
だからだというのです。
「それでなんだ」
「この辺りの生きものはだね」
「湖に行って」
そうしてというのです。
「それでね」
「行くんだね」
「そうするんだ、ではね」
「うん、またね」
「また会おうね」
こうお話してでした。
カバキリンも湖の方に行きました、そして一行は遂にでした。
ミュージッカーのお家に着きました、お家はカラフルで随分賑やかな感じです。そのお家のチャイムを鳴らすと。
すぐにミュージッカーが出てきました、ミュージッカーは身体中から色々な音楽を賑やかに奏でています。
ミュージッカーはお家から出て玄関にいる皆のところに来て尋ねました。
「何か御用かな」
「うん、実はね」
王子が答えました。
「君を僕が主催するパーティーに案内したいんだ」
「そういう貴方はボボ王子だね」
「そうだよ、場所と時間はね」
王子はそのお話もしました、すると。
ミュージッカーは王子にまさかというお顔でこう尋ねました。
「私も来ていいのかい」
「是非にと思ってだよ」
王子は笑顔で答えました。
「貴方にもね」
「招待をしてくれたんだ」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「それで来たから」
「だからなんだ」
「そう、だからね」
それでというのです。
「返事を聞きたいけれど」
「是非共」
ミュージッカーは笑顔で答えました。
「そうさせてもらうよ」
「それではね」
「その時は音楽を奏でて」
そうしてというのです。
「楽しんでもらうよ」
「期待しているよ」
「それではね、あとね」
「あと?」
「丁度お昼だから」
それでというのです。
「これからお昼ご飯をと考えていたけれど」
「そうだったんだ」
「一緒にどうかな」
こう言うのでした。
「これから」
「オズの国では遠慮はいけない」
王子は微笑んで応えました。
「それではね」
「私と一緒にだね」
「ご飯を食べさせてもらうね」
「王子のパーティーの前に」
「貴方と一緒にだね」
「食べようね」
「それではね」
こうお話してでした。
皆は実際にです、ミュージッカーのお家に招待されて。
テーブルを囲みました、出されたのはサラダとベーコンとチーズのピザとペスカトーレのスパゲティそれにラザニアとワインや葡萄のジュースにです。
デザートに桃のタルトがあります、モジャボロはそのメニューを見て目を丸くさせて笑顔で言いました。
「これはまた美味しそうだね」
「全部私が作ったんだ」
ミュージッカーは笑顔で答えました。
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