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オズのホボ王子

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第六幕その五

「檜風呂よかったね」
「最高の贅沢でしたね」
「蒸し風呂もありましたし」
「本当によかったですね」
「水風呂も」
「露天風呂まであって」
「宮殿にいたけれど」
 ジョージ達五人に応えて言います。
「どうもね」
「温泉ですね」
「温泉にいる気分ですね」
「日本の」
「そうだね、どうもね」
 王子は首を傾げさせて言いました。
「この国はどんどん和風になっているよ」
「いえ、そうでもないですよ」
「アメリカの街並みの場所も多いですよ」
「それにアメリカのお料理も多くて」
「パーティーの催しもです」
「アメリカのものが多くて」
「ミュージカルもあったじゃないですか」
 五人は王子にお話しました。
「あと中華街もあって」
「中華料理もありましたし」
「京劇もしましたね」
「それを見ますと」
「中国もあります」
 さらに言う五人でした。
「あとコサックダンスもして」
「ウォッカも飲んでましたよ」
「そういうのはロシアですね」
「ロシアもありましたよ」
「この国の文化も」
「そう言われるとそうだね、日本文化だけでなく」
 王子も言われて頷きました。
「他の国の文化もあるね」
「そうですよね」
「見てみますと」
「狐の国は色々な文化があります」
「確かに揚げが大好きですが」
「それだけでないです」
「狐は外の世界では凄く広い場所にいるからね」
 他ならぬ狐の王様が言ってきました。
「お話を聞くと」
「アメリカにもいて」
「中国にもいて」
「ブラジルにはいないですが」
「日本にもいます」
「ロシアにもです」
「そんな風だから」
 それでというのです。
「だからね」
「それでだね」
「そう、狐の国もね」
「色々な文化が入っているんだ」
「僕の国もだよ」
 貉の王様も言ってきました。
「貉、アナグマも広い場所にいるからね」
「それでなんだ」
「貉の国もだよ」
「色々な文化があるんだ」
「そうなんだ」
「僕の国も同じでね」 
 狸の王様も言います。
「色々面白いよ」
「そうなんだね」
「これがね」
「日本ばかりでもないんだね」
「これがね」
「どの国も狐のお話が多いね」
 ここで教授が言ってきました、見れば今はバスローブにズボンという格好でかなりゆったりとなっています。お風呂上りなのは明らかです。 
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