八条学園騒動記
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第六百五十六話 飲み過ぎてその十三
「日本を超えているかも知れない」
「日本を忘れるとだな」
「そうだ」
「そういうことだな」
「だからお前の言う通りだ」
「韓国は日本を忘れるべきだな」
「そうするとな」
その時こそというのだ。
「韓国は正しく歩ける、というか韓国はエウロパをどう見ている」
「報道は殆どされずだ」
洪童はそのことも話した。
「教科書でもモブだ」
「モブか」
「そうだ、モブだ」
その扱いだというのだ。
「韓国は主人公で日本もだ」
「主人公だな」
「主役が二人でだ」
それでというのだ。
「アメリカや中国、ロシアや東南アジア諸国はレギュラーでな」
「それでか」
「連合の他の国は言うなら脇役でな」
「エウロパはモブか」
「何か名前がたまに出て来る」
「そんな感じか」
「テストに出ることもな」
それすらもというのだ。
「ない」
「そこまで軽視されているか」
「敵とは言われるが」
それでもというのだ。
「しかしだ」
「別にだな」
「重要斯されていない」
「モブ扱いか」
「あくまで日本が主役でな」
「韓国が第一でか」
「日本がもう一国の主人公でな」
そうしてというのだ。
「本当にエウロパはな」
「モブか」
「帝国主義時代でもだ」
この頃の歴史を紹介していてもというのだ。
「韓国の繁栄とな」
「日本の侵略か」
「いよいよ近代化しようという時に日本が来てな」
事実は韓国は近代化なぞとてもなかった、そんなものは芽もなく技術的には非常に遅れた状況であった。
「侵略してだ」
「併合したな」
「そうして後は徹底した悪事を為した」
「それでエウロパはモブか」
「独立した後もな」
それからもというのだ。
「韓国が主役でだ」
「日本がもう一方にいてか」
「アメリカや中国や他の連合の国は脇役でな」
「エウロパはそうか」
「殆どの韓国人はエウロパの総統も首都も意識していない」
そこまで関心がないというのだ。
「国の数もな」
「知らないか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「エウロパについてはな」
「モブのままでか」
「いる、俺も実は関心がない」
洪童もというのだ。
「あまりな」
「そうか」
「俺も韓国人ということだな」
ここまで言ってだった。
洪童は二人にもう限界だと告げた、そのうえで自分から寝袋に入って睡眠に入った。二人はそんな彼に微笑んでまた明日と告げた。
飲み過ぎて 完
2022・2・16
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