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レーヴァティン

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第二百四十七話 札幌入りその四

「ぞっとするわ」
「春にはそうなるな」
「寒さが峠を過ぎたと思ったら」 
 その時にというのだ。
「寒さよりもっと嫌なもんが来る」
「それが花粉症だな」
「それがしにとってはな、それがな」
 どうにもというのだ。
「嫌でな」
「それでだな」
「そうしたことも考えてな」 
 それでといのだ。
「今言うんや」
「その通りだな、植林をするにもな」
「どういった種類の木を植えるかが大事で」
「出来ればだな」
「切った木と同じ種類の木をな」
 それをというのだ。
「植えるとええわ」
「そうだな」
「これまでもそうしてきたしな」
「蝦夷でもな」
「他の土地でもな」
「これまで通りだ、木は必要だ」
 絶対に、そうした言葉だった。
「それはな、しかしな」
「それでも使ったらなくなる」
「これは絶対だ」
 まさにというのだ。
「他の資源と同じだ、しかしな」
「木は植えられる」
「だからな」
「また植えるな」
「切った後はな」
「そうして自然も護るな」
「そうもしていく、環境も保護してな」 
 そうもしてというのだ。
「国を治めていく」
「そうするな」
「これからもな」 
 こう言ってだった。
 英雄は森林の伐採を行って木材の確保を行ったがそれと共にだった。
 植林も行っていった、そうしてだった。
 札幌への道が通じて城が築かれるとだった。
 そこに仲間達と入った、そうしてそれからはだった。
「ここからだ」
「蝦夷全体をだな」
 幸正が尋ねた。
「見てだな」
「治める、まさに札幌はだ」
「蝦夷の中心になるな」
「丁度真ん中にあるしな」   
 蝦夷のというのだ。
「平野部にあるしな」
「大きな街を築けるしだ」
「湖にも近くな」
「すぐ傍に小樽の港がある」
「それも出来た」
「小樽とは兄弟の様な関係になってだ」
 そうした間柄の街同士になってというのだ。 
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