人の温もりと犬の家族
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第一章
人の温もりと犬の家族
セルビアのある街に住んでいるセルゲイ=ポルコヴィッチトラックの運転手をしているグレーの目と薄い短い金髪と面長で黒い頬髯と顎髭を生やした大柄な彼はその話を聞いて言った。
「じゃあ俺が行ってな」
「そうしてか」
「その犬達を何とかするな」
「そうしてくれるか」
「俺は犬のボランティアもしてるからな」
保護のそれをというのだ。
「だからな」
「そうか、じゃあ頼むな」
「行って来る」
話をしてくれた知人にこう答えてだった。
ポルコヴィッチは街の外れの茂みにボランティアの若いスタッフ達と共に赴いた、するとそこには。
「クゥ~~~ン」
「ワン・・・・・・」
「ワォン・・・・・・」
「ワフゥ・・・・・・」
茶色と白の折れた耳の中型犬がだった。
二匹の茶色と一匹の白の三匹の子犬達を寝そべった腹のところに置いて守っていた、そのうえでポルコヴィッチ達を怯える目で見ている。
その彼等を見てだ、ポルコヴィッチは同僚達に話した。
「怯えてるな」
「そうですね」
「それもかなり」
「警戒していますね」
「それで子犬達を守っていますね」
「すぐに施設に連れて帰ってな」
プロコヴィッチはどうするかを話した。
「時間をかけてな」
「診察を受けさせてご飯もあげて」
「丁寧に接していきますね」
「そうしますね」
「そうしていくな」
こう言ってだった。
ポルコヴィッチは同僚達と共に犬達を保護した、そして母犬をモリと名付け三匹の子犬二匹の茶色の雄をベルゴ、ドンと名付け白の雌犬をミカラと名付けてだった。
診察を受けさせて食事も水も与えて優しく接していった、だが怯えきっている彼等はいつも施設の部屋の隅で縮こまっていた、その彼等に。
ポルコヴィッチ達は優しく接し続けた、するとだった。
モリも子犬達も徐々に心を開いていった、そうして里親を募集すると優しい人に家族に迎えられ幸せな暮らしに入った。
ページ上へ戻る