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鳥達への職務質問

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第二章

「だからな」
「それでか」
「ああ、そこから脱走したのかもな」
「そうなんだな」
「今から動物園に連絡するな」
「そうするか」 
 スウィストが応えるとだった。 
 シュナイダーは連絡した、するとすぐに動物園の方から人が数人来てだった。
 ペンギンを保護してケースに入れてだ、シュナイダーに話した。
「いや、実は今探していたんです」
「ペンギンをチェックしたらこの子がいなくて」
「生後六ヶ月で名前はサーニカといいます」
「雌です」
「いないと思ったら脱走していたんですね」
「そうだったんですね」
「ああ、わかって何よりだったよ」
 シュナイダーは動物園の人達にほっとした顔で応えた、見れば何時の間にか彼の同僚達も一緒にいる。
「じゃあ今からな」
「動物園に戻します」
「そうします」
「保護して頂き有り難うございます」
「ああ、けれどその前にな」
 シュナイダーは動物園の人達に笑って話した。
「その娘と写真撮っていいかい?ペンギンが街に出るなんて滅多にないからな」
「そうですか、でしたら」
「どうぞ」
「保護して頂いたお礼に」
「それじゃあな」
 シュナイダーはにこりと笑って応えた、そうしてだった。
 同僚達と共にペンギンを囲んで写真を撮った、そうしてペンギンは動物園へと帰って行った、シュナイダー達はスウィストに別れを告げてパトロールに戻った。
 スウィストはアメリカに帰ってからマクレガーにその話をした、するとマクレガーは笑って話した。
「ハンガリーではそうだったか」
「ああ、ペンギンがな」
「街にいたんだな」
「それでそうなったんだよ」
「面白いな、じゃあな」
「ああ、今日もキャンプ場までな」
「パトロールに行こうな」
 こうスウィストに話した。
「そうしてな」
「また梟がいたらな」
「職務質問しような」
「そして助けような」
 飛び立てられないならとだ、こう話してだった。
 二人でパトロールに出た、梟はいなかったが自然は豊かだった。それで二人でその自然の中に入ってパトロールをした。


鳥達への食味質問   完


                2022・4・26 
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