私はいじわる 小悪魔が住みついた
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練習前に末永先生と彩乃先生がみんなを集めて、
「来春、リーグ戦に参加することにした。相手は、社会人チームとかも入っているが、何とか戦えると思う。君達は、確実に実力がついて来ている。今まで、以上にがんばるぞ」と、みんなからも歓声が上がっていた。
学期末テストを控えて、1週間前まで、私達は練習していたけれど、男子は数人で・・。テストが終わっても、出てくる人数は少なかったけど、女子はみんな頑張っていた。
「年末 いつまで、やる? 年始のことも」と、キャプテンの香澄さんが、みんなに聞くように・・
「ウチは、ずーと でもええでー どんどん みんなが上手くなってるやん やりがいあるもん」と、鈴花ちゃんが、最初に発言した。
「鈴花 鈴花は副やから そーいうのもええけどな 鈴花が言うと、他の者は発言でけへんのやー 嫌っていう子もいると思うねん そやから、みんなの思っていることゆうようにしょー ウチ等 仲間やん だから、遠慮なしに言い合うようにしょ」と、私は、言ってしまった。
「うん 真珠のゆうとおりや みんなで、思ってること言おう」と、直ぐに、鈴花も認めてくれた。
結局、年末は、25日まで、年始は6日からっていうことになった。冬休みの宿題もあるからという意見が多かったのだ。
「なぁー 昂 クリスマス なんかない?」と、終業式が近づいた時に聞いていた。
「なんかって なんやー」
「お兄ちゃん達 受験やんかー パーティもできひんやんかー でも、ウチは昂と なんか したいねん どっか 行くとかさー」
「したいってなんや クリスマス・トレとかかー」
「もうー ちゃう 休もーや 昂となー 想い出に残ること」
「んじゃー 又 肩組んで たこ焼き喰いに行くかー 駅前に行くと大きなツリーがあるみたいやでー その前で食べようか」
「あのさー あのさー ウチって その程度のもんなんかー」
「うー でもなー こんな田舎だったら それっくらいしかないやろー あっ そうだ 俺 サンタの恰好するしさ 真珠はトナカイ それで、たこ焼き喰ってたら、話題になるんちゃうかー」
「なんでやねん! それにウチがサンタやろー でも そんなん せーへんわー」
結局、クリスマスの日、夕方、私達は、駅前のベンチでマックのハンバーグを食べていた。
「ウチなー 成績上がってたんや お母さんが 昂君のお陰やねーって 機嫌良かったんやけどな ウチやって 頑張ってんやんなー なぁ 昂」
「うん 頑張ってる と 思うよ」
「そーやろー 昂が いつも、見ていて居てくれるもんな」
その帰り道、もう暗くなっていたので、私は昂君の腕に掴まって歩いていた。そして、左手で指を組んでいった。こうして、その年は暮れて行ったのだ。
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