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レーヴァティン

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第二百四十六話 農業もまたその十

「必ずです」
「その人材達がな」
「国の柱となってくれて」
「海の魔神を倒す力にもだ」
「なってくれます」
「そうだな」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「ここはです」
「アイヌの村にもな」
「寺子屋をもうけ」
「実質的な学校としてな」
「教育をしていきましょう」
「それではな」
 英雄は紅葉の言葉に頷き教育も進めることにした、だが。 
 ここで紅葉は彼にこうも言った。
「そろそろ寺子屋からです」
「そこからか」
「正式な学校をです」
 これをというのだ。
「建てて今も実質的にそうですが義務教育をです」
「制度化するか」
「そして小学校からです」
 さらにというのだ。
「大学までです」
「建ててか」
「教育の仕組みをです」
「整えてだな」
「より優れた人材をです」
 その彼等をというのだ。
「育てるべきかと」
「そうしていくか」
「これまで以上に」
「そうだな、もうだ」
「それをはじめてもいい時期ですね」
「言われて思った」
 実際にというのだ。
「それではな」
「そうしていかれますね」
「これからな、海の魔神と何時戦うかわからないが」 
 それでもというのだ、英雄は今すぐ魔神と戦うのかではなく戦うその時までに備えられるだけ備えるという考えで述べた。
「しかしな」
「その時までに」
「出来る限りの力を備える」
 紅葉にもこう言った。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「魔神と戦う」
「その為にも」
「学校も建ててだ」
 そうしてというのだ。
「教育の仕組みもな」
「整えますね」
「そして幕府の仕組みもな」
 これもというのだ。
「変えるか」
「そちらもですね」
「今の老中や奉行ではなく」
 そうした仕組みでなくというのだ。
「大臣や省庁を置いたな」
「そうしたものにですね」
「変えていってだ」 
「より確かにですね」
「治める様にするか、藩はそのままだが」  
 それでもというのだ。 
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