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ハッピークローバー

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第十九話 三つ葉のクローバーその五

「さもないとね」
「こうなるってことね」
「賞味期限多少過ぎても大丈夫な人いるけれど」
「私は違ったみたいね」
「うん、そこは体質でね」
「私実は結構胃腸弱いのよ」
 一華はかな恵に答えた。
「子供の頃から」
「そういえばそうかもね」
「一華結構お腹壊すわよね」
「小学校の時とか三日学校休んだ時あったわね」
「その時は卵にあたってだった?」
 かな恵だけでなく他の三人も話した。
「それで三日間休んでね」
「その後げっそりして学校に来てね」
「お話聞いたら何か古い卵だったとかで」
「そうだったわね」
「いや、親戚のお家で古い卵使った卵かけご飯食べてね」
 その小学生の時のことを一華自身が話した。
「それでね」
「そのうえでよね」
「三日間大変だったわね」
「学校休んで」
「その後もげっそりして」
「それから卵の賞味期限気にする様になって」
 そしてというのだ。
「今度からは牛乳もね。あと他の食べものや飲みものもね」
「そうした方がいいわ」
 かな恵は真面目な顔になって言った。
「さもないとね」
「またこうなるわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「賞味期限には注意ね」
「お腹が弱いなら」
 それならというのだ。
「本当にね」
「要注意ね」
「お腹壊していいことないから」
「というか地獄よ」
 一華は今朝のことを思い出して率直に述べた。
「本当に」
「だったらね」
「それならよね」
「もうね」
 それこそとだ、かな恵はさらに話した。
「気をつけていこうね」
「そうするわ、何かお腹の中の全部出ても」
 それでもというのだ。
「まだ出るね」
「そんな気持ちなのね」
「親戚の人で牡蠣食べ過ぎてあたった人がいてね」
「牡蠣はそうなるわよね」
 かな恵もそれはと応えた。
「食べ過ぎたらね」
「それでその人もね」
 一華はさらに話した。
「お腹壊したらしいけれど」
「牡蠣は酷いらしいわね」
 富美子はいささか引いて応えた。
「もうひっきりなしにおトイレ行って」
「正露丸も効かなくてね」
「牛乳より酷いのね」
「そうだったみたいよ、もう止まらなくて」
 トイレに行くこのことがというのだ。
「二日か三日はね」
「地獄見るのね」
「そうなったそうよ」
「牡蠣はそうなるのね」
「だから食べ過ぎるなってね」
「言われたのね」
「そうなの、私牡蠣好きだけれど」 
 一華は富美子に話した。 
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