| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのホボ王子

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二幕その四

「宮殿にもね」
「行きましょう」
「そうしようね」
「宮殿に入るまでの旅を楽しんで」
「それからもだね」
「ええ、首都に着いて」
 そしてというのです。
「街を見て回ってね」
「エメラルドで輝いているね」
「そして宮殿にもよ」
 やはりエメラルドで飾られているそこにです。
「入ってね」
「見て回って楽しんで」
「そしてよ」
「オズマ姫達にお会いして」
「パーティーに招待しましょう」
「そうだね、じゃあ楽しくね」
「このまま歩いていきましょう」 
 笑顔で言ってさらに先に進みます、そしてです。
 首都の城門のところに来てです、夕暮れになったので王子は皆に言いました。
「じゃあ明日にね」
「そうですね、首都に入りましょう」
「あと少しですけれど」
「そうしましょう」
「今日はここで休みましょう」
「テントを出して」
 ジョージ達五人も応えました。
「また進めばいいですし」
「それじゃあですね」
「今日はですね」
「テントに入って」
「休みますね」
「そうしようね」 
 王子もこういます、ですが。
 ここで城門を守っていた門番の兵隊さんが言ってきました。
「あっ、いいですよ」
「街に入っていいんだ」
「はい、確かに夕暮れでもうすぐ門を閉めますが」
 それでもというのです。
「あと少しです」
「待ってくれるんだ」
「皆さんが中に入られるまでは」
 城門の向こうの街の中にというのです。
「そうさせてもらいます」
「悪いね」
「悪くないですよ、杓子定規に時間を守るよりも」
 それよりもというのです。
「多少です」
「融通を利かせるんだ」
「そうするものですから」
 それ故にというのです。
「ここはです」
「そうしてくれるんだ」
「どうぞ、それで後は」
 街の中に入ればというのです。
「お好きな様に」
「実はオズマ姫達をパーティーに招待したいんだ」
 ここで、です。王子は兵隊さんにこのことをお話しました。
「それで来たんだけれど」
「はい、ボボ王子様ですよね」
「知ってたんだ」
「そのお話が出るまで黙っていました」
「そうだったんだ」
「はい、それでですね」
「姫様達を招待したいけれど」
「どうぞ。王宮の方に連絡させてもらいます」
 今度は自分のスマートフォンを出しました。
「これから」
「そうしてくれるとだね」
「もうすぐにです」
 それこそというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧