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オズのホボ王子

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第二幕その二

「わかったよ。見て回ってね」
「人とお話をすることも」
「学問だよ、そして論文も書く」
 このこともというのです。
「学問だよ」
「だからよく書いているわね」
「そうなったよ、学問は色々だよ」
「そうよね」
「特にね」
 教授はさらに言いました。
「王宮にはボームさんがおられるね」
「王室の歴史編纂をされている」
「あの人がおられるから」
「だからよね」
「そう、だからね」
「ボームさんともお話をして」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「学ぶよ」
「そうするわね」
「あの人は凄い人だよ」
 教授はボームさんについて目をきらきらとさせて答えました。
「あれだけ博識な人はいないよ」
「外の世界にオズの国のことをはじめて知らせてくれた人だしね」
「ドロシー王女のこともね」
「そうした人だから」
 それだけにというのです。
「もうね」
「オズの国のことならだね」
「何でもよ」 
 それこそというのです。
「ご存知よ」
「そうだね」
「そのボームさんともお話が出来るから」
「待つ間はそうさせてもらうよ」
「それではね」
「ではゆっくりしていましょう」
 オズマはリラックスして言いました。
「待つ間は」
「学びながらだね」
「そうしてね」
「さて、僕は歩いて」
 そしてとです、モジャボロは嬉しそうにお話しました。
「寝ることもしようかな」
「そうだね、それで王子達が来たら」
「起きよう、来るまではね」
「そうしたらいいね」
「そうだね、しかしね」
 モジャボロは弟さんに考えるお顔でお話しました。
「王子は誰を招待して回るか」
「そのことが気になるね」
「オズの国の色々な人達だと思うけれど」
「一体どんな人達か」
「気にになるし」
 それにというのです。
「楽しみだね」
「そうだね」
「楽しみに思うことはいいことだよね」
 トトがドロシーに彼女の足下から言ってきました。
「やっぱり」
「そうよ、その間退屈しないからね」
「だからいいよね」
「楽しみにしながら寝てもね」
「気分よく寝られるね」
「気分よく寝られるなら」
 それならというのです。
「もうね」
「一番いいね」
「だから楽しみにしてね」
「楽しいことを考えることはいいことだね」
「そうよ、だからね」
 それでというのです。 
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