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オズのホボ王子

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第一章その四

「そちらも」
「それにここから都まで歩いたこともありますし」
 カルロスも言ってきました。
「実際の道もわかっています」
「私達五人でも大丈夫です」
 ナターシャもお話しました。
「都まで行けます」
「ですからこれからです」
 恵梨香も王女に言いました。
「都まで行きます」
「わかったわ、けれど子供が五人行くよりもね」
 それでもとです、王女は五人に言いました。
「誰かが一緒の方がいいから」
「だからですか」
「王女もですか」
「一緒に来てくれますか」
「都までの道を」
「そうして頂けますか」
「私は明日から時間があるから」
 それでというのです。
「都までね」
「一緒にですか」
「行ってくれますか」
「それで、ですか」
「私達を都まで案内してくれるんですね」
「そうしてくれるんですね」
「というか私も久し振りに旅に出たくなったからね」 
 五人に笑顔で答えました。
「だからよ」
「そうですか、じゃあ一緒に行きましょう」
「エメラルドの都まで」
「明日出発ですね」
「そうしますね」
「今日はここで休んで」
「そうしましょう、それとね」
 王女はさらに言いました。
「皆今日はスイーツもあるけれど」
「果物もですか」
「それ自体もですか」
「楽しめばいいですか」
「それで、ですね」
「皆で、ですね」
「楽しんで行きましょう」
 こうお話してでした、皆この日はアン王女の国でお菓子に果物を満喫しました。そして次の日の朝に朝食を食べてです。
 いざ出発というところで、でした。
 何とボボ王子がお国にふらりと来ました、そうしてこんなことを言いました。
「皆も僕が主催のパーティーに来てくれるかな」
「パーティーって?」
「僕は今もリンキティンク王の国にいるけれど」
 王女に笑顔で答えます。
「それで一緒に楽しく遊んで暮らしているけれど」
「それでなの」
「今度僕が主催でね」
「パーティーを開催するの」
「オズの国の色々な人を招待していてね」
「それで私もなの」
「招待したいんだ、丁度この子達もいるし」
 ジョージ達五人も見て言います。
「一緒にどうかな」
「楽しい招待には応じろ」
 王女は王子に笑顔で応えました。
「それがオズの国の法律ね」
「そうだね、時間があれば」
「幸い時間はあるわ」
 肝心のそれがというのです。 
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