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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百九十三話 白い敵その五

「相手にな」
「そういうことですね」
「だから俺は未来の世界で魔王についた」
「傍から聞いたら最低の行いだったが」
 ジャベルが言ってきた。
「それで誰も不幸にせず結果もよかったな」
「そこまで読んでいたしな」
「だから私もいいと思う」
「そうだな、俺はだ」
 二ノ宮はジャベルにも言った。
「真面目一辺倒よりもだ」
「裏道もか」
「通ってだ」
 そうしてというのだ。
「やっていく、その方が俺らしいしだ」
「先まで広くだな」
「見て動ける、だからいい」
「確かに以前のノアさんって今よりずっと視野が狭かったね」
 ワニベも言った。
「そうだったね」
「真正面しか見ていなかったな」
「そうだったね」
「しかも近くしかだ」
 見えていなかったとだ、二ノ宮はワニベに話した。
「そうだった」
「けれどそれがね」
「変わった」
 そうなったというのだ。
「本当にな」
「僕達と一緒にいて」
「色々なこともありな」
「ライダーの人達とも出会ってね」
「そう言われるとですね」
 ノア自身も言った。
「私も少しは色々二ノ宮さんについて納得出来て」
「真面目なこと以外にもだな」
「頷ける様になりました」
「それでいい、そしてそれもだ」
「人間ですね」
「そうなる」
「どうもスサノオは人間のそうした面も観たい様ですね」
 ベルザは彼がこれまで人間達特にライダー達に仕掛けてきたことを調べたうえで知ったことを話した。
「清濁に美醜、善悪と」
「兎に角人間の色々な面を観たいんですね」
 ファヴも言った。
「スサノオは」
「左様ですね」
「人間の全部を観たいんですね」
「要するに」
「そうですね」
「だから色々な世界で仕掛けていますね」
 迷宮蟻女王も言った。
「人間に対して」
「一面を観たいのではなく」
「その全てを」
 女王はベルザに応えて述べた。
「左様ですね」
「そうですね」
「そして」
「楽しんでいますね」
「まことに」
「人間の悪い部分も観るんだね」   
 ワニベは考える顔になって述べた。
「そして人間が人間である為にはどうしたらいいかもかな」
「それもですね」 
 ベルザはワニベにも応えた。
「観ていますね」
「人間道を踏み外したら」
 そうすると、とだ。ワニベは言った。
「もうね」
「もう人間ではなくなる」
 ネクロムはこうも言った。 
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