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八条学園騒動記

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第六百五十四話 マッコリにしてもその二

「日本は極悪非道だ」
「エウロパ以上にか」
「悪くなっている」 
 その様に書かれているというのだ。
「モンゴル帝国以上にな」
「それも遥かにだな」
「モンゴルに負けたとは書かれていない」
「いないのか」
「引き分けの様にな」
「他の国の教科書では叩きのめされたとあるが」
「それが違う」 
 韓国ではというのだ。
「引き分けて同盟を結んだ様にな」
「書かれているか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「徹底的に収奪されたこともな」
「書いていないか」
「しかし日本には占領され」 
 そしてというのだ。
「徹底的にだ」
「搾取されたか」
「その様にな」
 まさにというのだ。
「書かれている」
「そうか」
「まさに何もかもを奪った」
「確かあれだね」
 ロミオはここで洪童に話した。
「日帝の七奪っていう」
「人命だの名前だの言葉だの土地だのな」
「全部奪われたってだね」
「言っていてな」
 そうしてというのだ。
「日本の悪事がこれでもという位にな」
「書かれているんだね」
「架空の話がな」
「その架空もだよね」
「俺はわかっていて俺の両親もな」
「わかっているんだ」
「俺の両親は実は昔日本でそれぞれ何年か留学して働いていた」
 そうだったというのだ。
「八条学園そして八条グループの企業でな」
「ああ、そうだったんだ」
「それで今も二人共八条グループの企業で働いているんだ」
「それで嘘だってわかっているんだ」
「日本の企業だしな」
 八条グループはこのことでも知られている、日本そして連合屈指の企業グループとしてそうであるのだ。
「俺もな」
「それで日本を特にだね」
「意識すべきでないこともな」
 このこともというのだ。
「わかっていてな」
「それでなんだ」
「今もこう言っているんだ」
「韓国の教科書についても」
「そうだ、近現代のことがやたら割かれていて」
 教科書の中でというのだ。 
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