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レーヴァティン

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第二百四十四話 青森入りその六

「同じだな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そうしていく」
「ではな」
「俺達も蝦夷にだ」
「行くな」
「まずは青森に入り」
 そうしてというのだ。
「そこからだ」
「蝦夷に入るな」
「そして函館に城を築き」
 そうしてというのだ。
「そこからな」
「攻め上がるな」
「そうする、そして函館の城だが」
 英雄は城の話もした。
「あちらの城はもう決めている」
「五稜郭だな」
「他の城はない」
 函館ならというのだ。
「天守閣は置かない」
「ああした星形の城だな」
「それを築いてな」
「拠点とするな」
「蝦夷攻めのな、そして蝦夷の南の政のだ」
 そちらについても言うのだった。
「要としてだ」
「築くな」
「その様にする」
「そうするか」
「そうだ、そしてだ」 
 英雄はさらに話した。
「五稜郭の周りにだ」
「街も築いていくな」
「函館は良港も築ける、いや」
「良港を築けるからだな」
「あの地を拠点にするか」
「蝦夷の最初のな、そして出来れば札幌にだ」
 この地にというのだ。
「蝦夷最大の街を築いてな」
「蝦夷の産業の中心にするな」
「そして政もな」
 蝦夷全体のそれもというのだ。
「札幌をだ」
「軸にするな」
「そうしたい」
「蝦夷を手中に収めるとだな」
「そうだ、ではまずはな」
「蝦夷に入るな」
「そうする、青森からな」 
 この地に入ってというのだ。
「その様にする」
「それではな」
「準備が全て整えばな」 
 その時はというのだ。
「青森に行くぞ」
「わかった」
 幸正も頷いた、そうしてだった。
 彼等は兵と物資をどんどん北に送った、数えきれないだけの船が青森に向かいそこの城に多くの人やものが集められた。
 その中で英雄達も術で一気に城に入った、そしてだった。
 英雄は城に入るとここでも仲間達に話した。
「アイヌ達で幕府に入った部族は出て来ているか」
「思った以上に多いかしら」
 奈央が応えた。 
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