レーヴァティン

「そうして魔術師とかの服もな」
「質をよおするな」
「武器だって鉄からだよ」
「鋼鉄にしてくな」
「魔神の軍勢の強さもわかってないけれどな」
「装備はええに限る」
「だからな」　
　そう考えてというのだ。
「ここはな」
「装備を整えるんやな」
「ああ、そしてな」
　それでというのだ。
「少しでもな」
「強うしてくな」
「装備のレベルを上げて」
「全体的にやな」
「一段階でも二段階でもな」
　その様にしてというのだ。
「訓練でな」
「強うしてくな」
「そうするな、そのうえでな」
「強い軍隊にして」
「魔神の軍勢にも勝つな」
「今から用意するな」
「ああ、強い軍隊を備えるにはな」　
　それならというのだ。
「やっぱりな」
「装備と訓練やな」
「そうして将兵一人一人を強くしてな」
「全体もやな」
「強くしてな」
　その様にしてというのだ。
「戦うな」
「魔神の軍勢とも」
「一体どんな連中でどんな装備かわかってないけれどな」
「巨人が兵かも知れん」
「それでも戦って勝てる様にな」
「しておくな」
「ああ」
　まさにというのだ。
「今からな」
「それで鋼鉄やな」
「出来たら術がかかったな」
「そうした武具にしたいか」
「ああ、けれどそれは難しいよな」
「鋼鉄なら何とかなるわ」
　美奈代はこう答えた。
「そこまではな」
「製造も楽に出来てだな」
「量産出来るわ、しかしな」
「それでもだよな」
「術がかかってるとな」
「量産は難しいな」
「特別な技術が入るからな」
　その製造にというのだ。
「どうしても値も張ってな」
「店でも高値で売られてるな」
「そうしたもんやさかい」
「量産は無理か」
「難しいわ」
　美奈代は現実としてと話した。
「どうしてもな」
「やっぱりそうか」
「そや、それでな」
「鋼鉄が限度か」
「そうした技術が普及せんと」　
　さもないと、というのだ。