レーヴァティン
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第二百四十二話 文献にあるものその七
「出来る筈でござる」
「そうだよな」
「命を奪うことも」
石に変えるのではなくというのだ。
「そちらもでござる」
「出来るだろうな」
「左様でござるな」
「そう考えていくとな」
「海の魔神の行動には謎が多いでござる」
「この世界を滅ぼすつもりはないか」
「そうかも知れないでござるよ」
実際にというのだ。
「確証はないでござるが」
「そうなんだよな」
久志も否定せずに述べた。
「これが」
「はい、何もわかっていない」
「そのことが尚更な」
「わからないでござる」
こう久志に述べた。
「拙者にしても」
「俺もだよ」
久志もこう言った。
「考えてみるとな」
「海の魔神の行動は謎が多くでござる」
「そこも気になるよな」
「非常に」
「そうだよな」
「だからでござる」
それ故にというのだ。
「海の魔神のことは」
「本格的にな」
「二つの浮島が力を合わせてでござる」
そのうえでというのだ。
「調べるでござる」
「そして知っていくな」
「そうするでござる」
強い言葉でこう言った。
「この度は」
「そしてな」
「そいしてでござる」
そしてというのだ。
「確かに知ったうえで」
「戦うな」
「そうすべきでござる」
「やっぱりそうなるな」
久志も頷いて応えた。
「まずは」
「はっきりわかるまではな」
「攻めないことでござる」
「ある程度の段階でもな」
「知ることも程度があるでござるな」
「ああ、ある程度だとな」
その程度の知識ならとだ、久志も答えた。
「そこで攻めてもな」
「知らない部分があり」
「そこで何かあってしくじるな」
「そうなるでござるよ」
「そうだよな」
「だからでござる」
「まずははっきり知ることだ」
今度ははっきり言い切った。
「やっぱりな」
「だから今はでござる」
「英雄達とも協力してな」
「海の魔神を調べ尽すか」
「攻めるのはそれからでいいでござる」
こう言うのだった。
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