| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

最強チーム

 
前書き
ハーメルンからコピペして修正して投稿…ハーメルンからコピペして修正して投稿の繰り返しです。結構疲れる… 

 
「ナツーー!!リートーー!!」

「お!」

「遅かったな、もう終わったぞ」

「あい」

「ですわ」

エルザ達と、戦闘を終えたナツとリートがようやく合流した。

そして、エルザが魔導四輪からふらつきながら降りてくる。

「エルザ、大丈夫?」

「あぁ...気にするな」

「ってかその魔導四輪オレたちが乗ってきたのと違くねぇか?」

「借りたんだ」

「まさかまた一般人を脅し「借りたんだ」...」

嫌な予感を感じとるリートに、エルザはあくまでも借りたと言い張った。

「まさか!エリゴールさんが負けたのか!」

魔導四輪から降りてきたカゲヤマは、エリゴールが倒れてることに気付き驚く。

「さすがだな」

「こんなの相手に苦戦しやがって妖精の尻尾《フェアリー テイル》の格が下がるぜ」

「苦戦?どこがだよ!圧勝だぜ!」

「それこそどこがだよ、オレ達ボロボロだぞ...」

「お前裸にマフラーって変態みてーだぞ、リートもコートがボロボロになってるし」

「お前に言われたらおしまいだ」

「うん、それは俺も思う...それにコートはまたミラに頼んで直してもらわねぇと...」

「リート!?」

格好をバカにされ、ナツとグレイはまた喧嘩を始めようとする。

「ルーシィ服かしてくれ」

「何であたしなのよ!」

「せめてオレから借りろよ」

「何はともあれ見事だお前達。これでマスター達は守られた」

エルザ達がひと安心していると、


ブロロロロロ!


カゲヤマが魔導四輪を動かして、呪歌《ララバイ》を拾って逃げ出した。

「油断したなハエ共!呪歌はここだぁ!ざまぁみろ!」

「あんのやろぉ!」

「なんなのよ!助けて上げたのに!」

「追うぞ!」


・・・


『クローバーの街の定例会場』

「はぁ...はぁ...(よし、定例会はまだ終わってない)」

呪歌を持ってきたカゲヤマは、定例会の会場近くまでやって来ていた。

しかし


ぽん、ビクゥ!

カゲヤマの肩に誰かが手を置く振りかえると妖精の尻尾《フェアリー テイル》のマスター、マカロフが笑っていた

「ふひゃひゃひゃひゃ!!、ごほっごほっ!」

「いかんいかんこんな事しとる場合じゃなかった急いであの4人の行き先を調べねば...本当に町が一つ消えかねん、お前さんも早よう病院に帰れ」

(マ、マカロフ...コイツは妖精の尻尾のマスターだ...つくづくハエに縁がある1日だな)

カゲヤマは、呪歌を用意しマカロフに話しかける。

「あ、あの...一曲聴いていきませんか?病院は楽器を禁止されてまして」

マカロフは、カゲヤマの持つ呪歌を見て苦虫を潰したような顔をする。

「気持ち悪い笛じゃのう」

「見た目はともかくいい音が出るんですよ」

「急いどるんじゃ、一曲だけじゃぞ」

マカロフは、呪歌を吹くことを許可してしまった。

(勝った!)

カゲヤマは勝利を確信し、呪歌を口元に近づけた。

「よぉく聞いてくださいね」

カゲヤマの、呪歌を吹く準備が整った。



・・・



「いた!」

「じっちゃん!」

「マスター!」

「やべぇ!」

カゲヤマを追いかけ、マカロフとカゲヤマを見つけたエルザ達が、マカロフの近くに行こうとすると、

「しぃー、今いいところなんだから見てなさい」

近くにいたマスターボブが、エルザ達を止めた。

「てかあんた達可愛いわね」

ナツとグレイが身を震わせる

「なに!?この人?」


「ゲッ!マスターボブ...さん...」


「青い天馬《ブルーペガサス》のマスター!」

「あら、エルザちゃんにリートちゃん久しぶりねぇ、エルザちゃんは大きくなって、リートちゃんは相変わらず可愛いわね~食べちゃいたいくらい」

マスターボブが、リートに頬擦りするとリートの顔色がどんどんと青ざめていった。



「ぎゃぁぁぁぁ!」



・・・


「どうした?早くせんか」

カゲヤマは、いまだに呪歌を吹かずに止まっていた。


・・・


「いけない!」

「黙って見てな面白ぇとこなんだからよ」

四つ首の猟犬《クワトロケルベロス》のマスター ゴールドマインも、木陰からマカロフ達の様子を見ていた。


・・・


「さぁ」

(吹けば...吹けばいいだけだ!それで全てが変わる!)

「なにも変わらんよ」

「えっ?」

いきなり話し出したマカロフに、カゲヤマは動揺を露にする。

「弱い人間はいつまでたっても弱いまま。
しかし弱さの全てが悪ではない。元々人間なんて弱い生き物じゃ。1人じゃ不安だからギルドがある、仲間が居る。
強く生きる為に寄り添いあって歩いていく。不器用な者は人より多くの壁にぶち当たるし、遠回りするやもしれん。
しかし、明日を信じて踏み出せばおのずと力が湧いて来る、強く生きようと笑っていける、

そんな笛に頼らずともな」

「流石だ...全てお見通しって訳か...」

カゲヤマは呪歌を落として頭を下げ、敗北を認めた。

「参りました...」

「「マスター!」」

「じっちゃん!」

「ジーさん!」

カゲヤマの敗北の言葉と同時に、エルザ達がマカロフの下に駆け寄った。

「ぬぉぉ!なぜ4人がここに!?」

「さすがです!今の言葉、胸が熱くなりました!」

「硬ッ!」

「ハハハ...」

エルザはマカロフを抱き寄せて自分の着ている鎧に推しあて、それを見たリートは苦笑いをする。
そして、ナツはマカロフの頭をペシペシと叩いていた。

「じっちゃんすげぇな!」

「そう思うならペシペシせんでくれい」

「やめてあげなさいな...これでもマスターですわよ」

「これでも!?」

「一件落着だな」

ナツ違が喜んでいると、



「カカカ、どいつもこいつも根性のねぇ魔導士共だ、もう我慢できん!ワシが自ら喰ってやる」



呪歌から声がしたと思ったとたん、呪歌から煙が吹き出した。

「笛がしゃべった!?」

「あの煙!形になってくよ!」

呪歌から吹き出した煙が、巨大な化け物になる。

「貴様らの魂をな!」



「「「「「か、怪物ーー!!!」」」」」



その場の全員が驚いた。

「な、なんだ!?こんなのはしらないぞ...」

「あらら…大変」

「こいつぁゼレフ書の悪魔だ!」

ギルドマスターたちはその化け物がなんなのかを知っているようで、慌てていた。

腹が減ってたまらん貴様らの魂を喰わせてもらうぞ」

「なにぃー!魂って食えるのか!?」

「色々とつっこみたいけどそこかよ!」

「一体…どうなってるの? なんで化け物が笛から…?」

ルーシィは、震えながら化け物を見上げる。

「あれはゼレフ書の悪魔だ。あの怪物自体が魔法なんだよ、つまり生きた魔法ってことだ」

呪歌を知っていたゴールドマインが、怪物について説明をした。

「生きた魔法…」

「ゼレフってあの大昔のか!?」

「そんなものが何で今さら‥‥」

「黒魔導士ゼレフ魔法界の歴史上最も凶悪だった魔導士‥‥何百年も前の負の遺産がこんな時代に姿を表すなんてね」

「さぁて、どいつの魂からいただこうかな‥‥」

「決めたぞ!全員だ!」

怪物は、呪歌の音色を出そうと魔方陣を構える

「ひぃぃぃ!」

バッ!

呪歌が動き出す前に、ナツ、リート、エルザ、グレイはそれぞれ動き出す。

エルザは、羽が4つに生えた天輪の鎧に換装し、怪物の足を切り裂く

「鎧の換装!?」

「ぐはぁ!」

下では、ナツが魔力を込めて技を撃とうとしていた。

「ふっ飛べ!」

「火竜の鉄拳!」

ナツは地面から飛び上がり、怪物の顔を殴り飛ばす。

「なんて威力のパンチじゃ!」

「というか本当に魔導士か?アイツ」

「!!!」

「こしゃくな!」

化け物は光の玉をいくつか放つが、ナツはそれを軽々とよける。

「いかん!こっちにくるぞ!」

「アイスメイク!シールド!」

「氷の造形魔導士か!しかし間に合わんぞ!」

グレイの作った盾が、定例会に参加していたマスター達に当たるギリギリのところで、光の玉を防いだ。

「速い!あの一瞬でこれ程の造形魔法を!?」

定例会の参加者達は、グレイの造形スピードに驚愕する。

「造形魔法?」

「魔力に形を与える魔法だよ、そして形を奪う魔法でもある」

ルーシィは、ハッピーの説明を聞いてゾッとした。

「何関係ない人を巻き込もうとしてんだ!」

「氷竜の剛拳!」

リートは後ろから氷を纏わせ、大きくした拳で怪物の背中を殴り付ける。

「ぐぅぅっ!」

「あやつも造形魔導士か!」

「いや、しかし何か違うぞ!氷を纏っておる!」

「鬱陶しいぞ!てめぇらぁ!」

怪物は、呪歌《ララバイ》の音色を出そうと魔法を発動したが、


ぷひゅ~


「は?」

気の抜けるような音しかせず、怪物を含めた全員が呆気にとられる。

「そりゃあ、あれだけめちゃくちゃにされてたら穴も空くし音もでねぇだろ...」

リートは、あきれて怪物を見る。

「ふざけるなぁ!」


「にしても結構タフじゃねぇか、ならこれでどうだ!」

リートは魔物の前に飛び上がると、掌を合わせて巨大な剣をつくった。

それに続くようにエルザが飛び出し、黒く羽の生えた黒羽の鎧に換装する。

「黒羽の鎧!一撃の破壊力を増加させる魔法の鎧だ!」

ナツは、もう一度飛び上がり今度は怪物の頭に掴まる。

「うっぷ...ちょっと酔う」

そこに、グレイは下から攻撃を放つ。

「アイスメイク!ランス!」

グレイが放った無数の槍が、怪物の体制を崩した。

「なんて威力!」

「今だ!」



滅竜奥義
「氷刀飛燕斬!」



リートは、氷でつくった巨大な剣を縦に振り下ろし、斬擊を怪物に向けて飛ばした。

怪物に当たった斬擊は怪物の体を切り、さらに切れた部分から鋭い氷が飛び出す。

「ぐはぁ!」

「火竜の咆哮!」

「はあぁっ!」

ナツとエルザも怪物に攻撃し、ついに怪物を倒した。

「バ、バカな...」

「見事!」

マカロフの一言を最後に、怪物は後ろに倒れて、定例会場の上に倒れこんだ。

「ゼレフの悪魔がこうもあっさり...」

「こりゃあたまげたわい」

「すごい...これが...フェアリーテイル最強チーム」

「どうじゃ!すごいじゃろぉぉぉ!」

「すごーい!超カッコイイ!!」

マカロフとルーシィは興奮する。

「いやぁ、いきさつはよく分からねぇが、フェアリーテイルには借りが出来ちまったなぁ」

「なんの!なんの!ふひゃひゃひゃひゃ...ひゃ...は...!!」

マカロフは、他のマスター達の後ろを見るとゆっくりと逃げていく。

「ん?」

「あっ...」

「!!!」



「定例会場が粉々じゃぁぁぁ!」



「捕まえろ!」

各ギルドのマスター達が、リート達を捕まえようとするが、その頃にはフェアリーテイルのメンバー全員逃げはじめていた。

「おし!まかせとけ!」

「お前は捕まる側だろうが!」

リートは、ナツを殴り首根っこを掴み引きずってく。

「マスター申し訳ありません」

エルザは、マカロフに逃げながら謝罪し、

「いーのいーの、どうせもう呼ばれないでしょ?」

と言いながらマカロフも逃げ帰った。
 
 

 
後書き
滅竜奥義一つめ出せました。 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧