ドリトル先生とめでたい幽霊
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第八幕その九
「戦争は起こらないに越したことがないね」
「全くだね」
「阪神タイガースを見てもそうだね」
「このチームから考えても」
「本当にね」
「そうだね、じゃあここでは沖縄料理を食べよう」
このお料理をというのです。
「そうしよう」
「沖縄料理って?」
「大阪でも食べられるんだ」
「僕達沖縄にも行ってね」
「沖縄料理も楽しんできたけれど」
「大阪は結構沖縄から来た人も多くてね」
それでとです、先生は皆に笑顔で応えました。
「沖縄料理を楽しめるんだ、だからね」
「今からだね」
「沖縄料理を食べるのね」
「そうするんだね」
「うん、そうしようね」
笑顔で言ってでした。
先生は皆と一緒に沖縄料理のお店に入ってです。
そーきそばやミミガーに足てびち、ゴーヤチャンプルそれにタコライスを食べました。それから福島区を経由して京橋に行きましたが。
その京橋で、です。先生は言いました。
「いや、美味しかったね」
「そうだったね」
「大阪は美味しいお料理が多いけれど」
「沖縄料理もいいね」
「美味しかったよ」
「大阪にいたら美味しいものばかり楽しめて」
「食の都というだけはあるわ」
皆も満足しています、色々なものを食べて。
そして京橋に来ましたがここで王子が先生に尋ねました。
「先生、途中福島区通ったけれど」
「あの区のことかな」
「うん、何で福島区っていうのかな」
「実はあそこに福島正則さんの屋敷があったんだ」
先生は王子に微笑んでお話しました。
「それでだよ」
「福島区っていうんだ」
「福島正則さんだからね」
「それでだね」
「そうだよ、この人は豊臣秀吉さんの重臣だったから」
それでというのです。
「お屋敷もね」
「大坂城のすぐ傍にあったんだ」
「そうだったんだね」
「その頃の名前が今に生きているんだ」
「成程ね」
「そう、そしてね」
先生はさらにお話しました。
「今僕達がいるね」
「京橋は、だね」
「わかるね」
「京橋っていう橋からだね」
「その名前になっているよ」
賑やかなその中を見てお話します。
「大阪ではよくあるけれどね」
「伊達に八百八橋じゃないね」
「うん、水運の街だけあって」
それ故にというのです。
「橋やお堀の地名が多いだよ」
「京橋にしても」
「そうなんだ」
「船場もだよね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
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